ウイスキーの基礎知識|知ってるようで知らないウイスキーのこと

ウイスキーを飲むのに知識は必要ありません。

どんな器にでも、コポコポ注いで、グビグビ飲んで『旨い!』で充分です。

でも、今飲んでいるウイスキーが、どんな風に造られたのか、どんな種類なのか、そんなことを知りたいと思いませんか?

そんな方のために、ほんのサワリだけ説明してみます。

サワリですので深堀はしていません。

もっと知りたい方は、ご自分で掘ってください。

でも、サワリだけですが、長いです。

時間の無い方は、初めに【最後のまとめ】から読んで、判らない項目に戻るのも有りかも知れません。

【ウイスキー】とはどんなお酒?

原材料の穀物を、発芽させた大麦(大麦麦芽)で、糖化、発酵させ、それを蒸留したのち、樽で熟成したアルコール飲料(蒸留酒)です。

Haru
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コーン・ウイスキーのように、樽熟成しないものもあります。

ウイスキーの起源は明らかになっていませんが、現在のような製造技術が確立されたのは1800年代中期だとされています。

しかし、1400年代には【スコットランド】で造られていた記録があったり、それ以前に【アイルランド】で蒸留酒が造られていたとされる説があったりもします。

この両者によって、いまだに起源争いが続いているのは、そのあたりからきているのでしょう。

Haru
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美味しく飲む分には、どちらが先でも構わないと思いますが、如何でしょう?

また、現在流通しているウイスキーは、生産地別に【スコッチ】【アイリッシュ】【アメリカン】【カナディアン】【ジャパニーズ】の5大ウイスキーが主流となっています。

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最近は【台湾】と【インド】を加えた7大ウイスキーとされることもあります。

しかし、それ以外の地域でも、ヨーロッパを中心として、ウイスキーとされる蒸留酒は製造されているので、あくまでも生産量と販売ルートのからの分類だと思っても間違いではないでしょう。

日本で普通に入手できるのも、このあたりだけだと思います。

原材料・製造法による分類

ここからは、少しややこしくなりますが、できるだけ簡単に説明します。

先ずは原料の違いから、大麦麦芽(モルト)だけを原料にしたものを【モルト・ウイスキー】それ以外の穀物を【グレーン・ウイスキー】と、大きく二つに分かれます。

この範疇で考えればバーボンを始めとした【アメリカン・ウイスキー】や【カナディアン・ウイスキー】は【グレーン・ウイスキー】という範疇になってしまいますが。。。

Haru
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本来の意味合いからすれば当てはまりません。また【アメリカン・ウイスキー】にも【モルト・ウイスキー】があったりしますが【スコッチ・ウイスキー】のモルトとは違いますので、あくまでもザックリと分けた場合と考えてください。

モルト・ウイスキー

大麦麦芽のみを原料として、糖化、発酵させ【単式蒸留器(ポットスティル)】で、2~3回蒸留したものを樽で熟成したウイスキーです。

Haru
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但し【スコットランド】【アイルランド】【日本】では、大麦麦芽100%ですが【アメリカ】では51%以上であれば【モルト・ウイスキー】となり【カナダ】には、その定義がありません。

蒸留する回数や、麦芽を乾燥させる工程が生産地により違いがあり、それが個性となって現れます。

また、後で登場する連続式蒸留器と比べると生産効率は低い反面、原材料の風味を残した個性豊かな原酒を製造できる特徴があります。

でも、見方を変えれば、癖が強く飲み手を選ぶ原酒とも言えるでしょう。

そんな【モルト・ウイスキー】は【シングル・モルト】と【ブレンデッド・モルト】の2種類に分かれます。

シングル・モルト

※ 単一の蒸留所で製造された【モルト・ウイスキー】のみを瓶詰めした製品を指します。

あくまでも蒸留所が1か所であって、ひとつの樽からではありませんので、混同しないように注意してください。

ひとつの樽からの場合は【シングル・カスク】【シングル・バレル】などと称されます。

【カスク】とは熟成に使われる樽の総称で【スコッチ】【アイリッシュ】【ジャパニーズ】で使用されます。

【バレル】とは、本来、樽の大きさ(180~200リットル)を表す言葉で、バーボンの熟成で使われる大きさなので【アメリカン】【カナディアン】ではこの名称が使われることが多いです。

つまり、意味としては同じことで【カスク】の中に【バレル】が含まれていると覚えておけばいいでしょう。

ちょっと厄介なことに【スコッチ】では【ダブル・カスク】【トリプル・カスク】などの名称も使われます。

これは材質の違う樽(例えば、アメリカン・オーク樽とヨーロピアン・オーク樽)や、前酒が違う樽(例えば、シェリー樽とバーボン樽)で熟成した原酒同士を混ぜ合わせたということで、2種類ならダブル、3種類ならトリプルとなります

Haru
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ちょっと紛らわしいですが【ラフロイグ・クォーター・カスク】は後熟樽の大きさが1/4という意味ですので、数としては多くても【トリプル】までだと思ってもいいでしょう。樽【カスク】に関しては長くなってしまうので割愛しますが、興味のある方は調べてみると面白いですよ。

あとひとつ【カスク・ストレングス】【バレル・ストレングス】という名称がありますので説明します。

熟成が終わり瓶詰される際のウイスキーのアルコール度数は60度前後ありますので、加水調整して40度程度で瓶詰めされます。

その加水処理を行わず瓶詰めされたことを表す名称が【〇〇・ストレングス】だと覚えてください。

Haru
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ここまでくると、かなりややこしくなっているとおもいますので、モルト・ウイスキー使われる名称を整理しておきます。

  • 【カスク】【バレル】は樽の名称。
  • 【シングル】【ダブル】【トリプル】は使われている原酒の数。
  • 【ストレングス】とはアルコール度数。
    (アメリカンでは【プルーフ】が使われることが多い)

蒸留所により様々な名称が付いていますが、上の3項目をボトルのラベルから探せば大体の内容を知ることができます。

例として【アラン・モルト・シェリーカスク】のボトル・ラベルで説明してみます。

Arran Single Malt Skotch Whiskyの2行で【アラン蒸留所の原酒だけで造られたスコッチウイスキー】が判ります。

その下は、フィルターでろ過していないとか着色していないことの表記などですので飛ばします。

次に、Sherry Cask|シェリー・カスク|とありますので【シェリーの古樽】で熟成されたことが判ります。

右下には、SHERRY HOGSHEAD 250L|シェリー・ホッグスヘッド250L|これは【樽の種類と容量】が表記されています。

ホッグスヘッドはバレルと同じように樽の種類の名称です。

その左には、NTURAL CASK STRENGTH|ナチュラル・カスク・ストレングス|とありますので【加水処理がされていない】ことが判ります。

あとは、ボトルの容量、アルコール度数などの表記です。

このように、ボトルに張られているラベルには色々な情報が表示されているので、その意味さえ知っていれば、眺めているだけで楽しくなってきます。

ブレンデッド・モルト

※ 複数の蒸留所で製造された【モルト・ウイスキー】を混ぜ合わ瓶詰めした製品を指します。

後から出てくる【モルト】と【グレーン】を混ぜ合わせた【ブレンデッド・ウイスキー】と混同しないように注意してください。

蒸留所は違っても、ここでブレンドされるのは【モルト・ウイスキー】のみです。

以前は【バッテッド・モルト】とか【ピュア・モルト】などと称されていましたが同じ意味で【ブレンデッド・モルト】に統一されつつあるようです。

有名な銘柄では【ジョニーウォーカー・グリンラベル15年】が知られています。

最近人気が出てきた【モンキー・ショルダー】はグレンフィディック、バルベニー、キニンビーの3種類のモルトがバッティングされています。

雷鳥で有名な【ネイキッドグラウス】も、2017年にマイナーチェンジされブレンデッド・モルトになっています。

Haru
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3銘柄とも店在庫がありますので【ブレンデッド・モルト】が気になった方はお試しください。

ニッカ・ウイスキーの【竹鶴】はピュア・モルト名で販売されていますが、余市蒸留所と宮城峡蒸留所の原酒を使ったブレンデッド・モルトです。

グレーン・ウイスキー

大麦麦芽とそれ以外の穀物(小麦、トウモロコシなど)を、糖化、発酵させたものを【連続式蒸留器(コラム・スティル、パテント・スティル等)】で蒸留した原酒を樽熟成したウイスキーです。

この蒸留方法の違いが個性の違いとなって現れています。

原料である大麦麦芽の個性が現れる【モルト・ウイスキー】に比べると、穏やかで、すっきりとしているのが【グレーン・ウイスキー】の特徴です。

飲み口の特徴から脇役的な存在だった【グレーン・ウイスキー】ですが、最近では表舞台に登場する機会が増えているように感じます。

  • 知多蒸留所の【知多・シングル・グレーン】
    (単一蒸留所なのでシングルがついています)
  • ニッカ・ウイスキーの【カフェ・グレーン】
    (カフェ・スティルで蒸留されたもので、コーヒーが原料ではありません)
  • スコッチのハイランド・モルトで知られている【ロッホローモンド】もグレーン・ウイスキーを販売しています。
  • アイリッシュでは【ティーリング】からシングル・グレーンが出ています。

数としては多くありませんが、探せばまだまだあると思います。

Haru
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残念ながら【グレーン】の店在庫はありませんのでご了承ください。

裏方から、いきなり主役に転向した【グレーン・ウイスキー】に興味を持たれた方が増えているようです。

全体にスッキリとした飲み口のものが多いですので【ニート】や【ロック】で飲むより【ソーダ】などで割って飲むのをおすすめします。

ブレンデッド・ウイスキー

【モルト・ウイスキー】と【グレーン・ウイスキー】をブレンドしたウイスキーを指します。

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但し【アメリカン】に関してはバーボンやライなどに他のスピリッツを混ぜ合わせたものをブレンデッド・ウイスキーと呼んでいますので、ここには当てはまりません。

混ぜ合わせる比率は【4:6】ぐらいが標準とされていますが、メーカーにより異なります。

使用される原酒の種類は多く、例えば¥1.000前後で手に入るリーズナブルな【バランタイン・ファイネスト】でも40種類以上と言われています。

様々な個性が組み合わされて万人に好まれる味になっている訳です。

主流だと勘違いされている【シングル・モルト・ウイスキー】は、ほんの一握りで、世界に流通しているウイスキーの大半は【ブレンデッド・ウイスキー】が占めていていることも頷けます。

Haru
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因みに【モルト】と【グレーン】のように、違う種類を混ぜ合わせることを【ブレンド】といい【モルト】同士や【グレーン】同士のように、同じ種類の場合は【バッテッド】と言います。【ブレンデッド・モルト】を【バッテッド・モルト】と言うのはその為です。

ここまでの まとめ

長々と説明しましたが、知ってほしいのは次の2つの言葉です。

  • 【モルト】=【大麦麦芽】
  • 【グレーン】=【発芽していない穀物】

これを知っているのと知らないのでは、理解度に雲泥の差がついてしまいます。

ウイスキーの原料材料は穀物です。

その中のデンプンを発酵させてアルコールを作り出しますが、穀物のデンプンは、そのままだと発酵が進みません。

ところが、大麦は発芽することで、デンプンを分解する酵素を自ら作り出すことができるのです。

その性質を利用してウイスキーが造られる訳です。

Haru
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因みに、日本酒や焼酎などでこの役目をするのが【麹】こうじです。

ですから【グレーン・ウイスキー】にも、必ず10%程度の【モルト】が入っています。

【バーボン・ウイスキー】のように【トウモロコシ】と【ライ麦・小麦】が原材料のウイスキーにも【モルト】は使われています。

ボトルに張ってある日本向けのラベルには、原材料【モルト・グレーン】と表記されているので確認してみてください。

では次に進みます。

生産地による分類

ここからが後半戦です。

前半戦で説明したのは【ウイスキー】そのものの分類でしたが、ここからは【生産地】による分類になります。

【生産地】とは、始めの方で説明した【5大ウイスキー】のことで、これまでの分類を、そのまま生産地に当てはめれば判りやすいでしょう。

例えば【スコッチ・ウイスキー】の中に【モルト】【グレーン】【ブレンデッド】があるという具合です。

あとひとつは、ウイスキーの飲み口には2つの流れがありますが、

  • 【スコッチ】→【ジャパニーズ】
  • 【アイリッシュ】→【アメリカン】【カナディアン】

と考えておけば間違いないと思います。

これは英語表記のつづりを比べると【Whiskey】と【Whisky】の2種類があることにも関係していますので、興味があれば調べてください。

Haru
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一部例外もありますが、ほぼ上の流れ通りになっています。

スコッチ・ウイスキー

スコットランドで製造されたウイスキーの総称です。

現在は2009年に制定された定義に従って生産されたものを指しています。

要約すると

  • スコットランドの蒸留所で、穀物及び大麦麦芽から蒸留、熟成されたもの
  • 94.8%未満で蒸留
  • 容量700リットル以下のオーク樽を使い、スコットランド国内で熟成
  • 熟成期間は3年以上
  • 水・無味カラメル着色料以外の添加できない
  • 40%以上のアルコール度数で出荷

最低限これだけを守らないと【スコッチ・ウイスキー】とは名乗れないということです。

でも、細かい数字などは、酒場での会話ぐらいでしか使えませんので、覚えなくていいです。

※ 【スコットランドで造られた、40度以上のウイスキー】でいいでしょう。

製造過程での特徴として、大麦麦芽を乾燥させる際にピート(泥炭)を使う蒸留所が多いため、特有の香り(スモーキー・フレーバー)がする銘柄があります。

地域としては【アイラ】【アイランズ】【キャンベルタウン】などがあります。

【スコッチ・ウイスキー】は、以下の3種類に大別することができます。

  • シングル・モルト
  • ブレンデッド・モルト
  • ブレンデッド

シングル・モルト

【単一蒸留所のモルト】だけで造られた製品を指します。

蒸留所のある地域別に、以下の六ケ所に分けられていて、地域ごとに個性を感じさせる味わいになっています。

  • 【ハイランド】:グエンモーレンジ、エドラダワー、他
  • 【スペイサイド】:マッカラン、グレンフィディック 、他
  • 【キャンベルタウン】:スプリングバンク、キルケラン、他
  • 【ローランド】:オーヘントッシャン、グレンキンチー、他
  • 【アイランズ】:アラン、タリスカー、他
  • 【アイラ】:カリラ、ボウモア、他

地域ごとの味わいの説明は端折りますが、地域ごとの味わいを楽しむのも【シングル・モルト】の醍醐味とも言えます。

ブレンデッド・モルト

【複数の蒸留所のモルト】を混ぜ合わせて造られた製品を指します。

違う蒸留所の【モルト】を混ぜ合わせることで、違った個性を引き出せるので、数は多くありませんが、目にする機会が増えています。

【アードベック】【カリラ】【ボウモア】【ポートエレン】と、アイラの蒸留所を混ぜ合わせた【ビッグピート】などは、想像してだけで煙たくなってしまいます。

【シングル・モルト】とは違った個性を楽しめるジャンルと言えるでしょう。

ブレンデッド

【モルト】と【グレーン】を混ぜ合わせて造られた製品を指します。

スコッチ・ウイスキー生産量の90%以上を占めると言われるので、スコッチと言えば【ブレンデッド・ウイスキー】を指すと言ってもいいでしょう。

ブレンダーと呼ばれる専門職の方が、数十種類に及ぶ原酒をブレンドして造りあげる芸術品とも言われています。

多くの原酒が使われていますが、核となる原酒は【キー・モルト】と呼ばれ、個性を決定づける役目をになっています。

例えば【ジョニーウォーカ】では【カデュ】【タリスカー】【ラガブーリン】がキーモルトとして使われています。

それを頭の片隅に入れながら飲んでみると、いつもの【ジョニーウォーカー】とは違った飲み口になるから不思議です。

公表しているメーカーもありますので、サイトで調べたり検索してむると、思わね発見ができるかも知れません。

気軽に飲めるスモーキーなハイボールには欠かせない【ティーチャーズ】のキーモルトが、ハイランドの【アードモア】と【グレンドロナック】だなんて信じられません。

アイリッシュ・ウイスキー

アイルランド共和国及び北アイルランド(以下、アイルランド)で製造されたウイスキーの総称です。

1980年に制定された【アイリッシュ・ウイスキー法】の定義に従って生産されたものを指します。

要約すると

  • アイルランドの蒸留所で、穀物及び大麦麦芽から蒸留、熟成されたもの
  • 94.8%未満で蒸留
  • 木製の樽を使いアイルランド国内で熟成
  • 熟成期間は3年以上

最低限これだけを守らないと【アイリッシュ・ウイスキー】とは名乗れないということです。

スコッチ・ウイスキーとあまり違いはアありませんが、樽の材質や大きさ、出荷じのアルコール度数、添加物などの規定は無いようです。

※ 早い話【アイルランドのウイスキー】だけでいいです。

【アイリッシュ・ウイスキー】は、以下の4種類に大別されます。

  • ピュアポットスティル
  • モルト
  • グレーン
  • ブレンデッド

【ピュアポットスティル】は【アイリッシュ・ウイスキー】特有の製法で【大麦麦芽】30%以上・【大麦】30%以上・【その他の穀物】5%未満を原料にして糖化後、単式蒸留器(ポットスティル)で3回蒸留します。

その他の3種類は【スコッチ・ウイスキー】とほぼ同じです。

【アイリッシュ・ウイスキー】に関しては、以前アップしてありますので参照してください。

アメリカン・ウイスキー

アメリカ合衆国で生産されるウイスキーの総称です。

連邦規則集によって定義されていますが、結構緩いです。

  • 穀物を原料に95%未満で蒸留
  • オーク樽で熟成(コーン・ウイスキーは熟成不要)
  • 以上のものにスピリッツをブレンドして40%以上で瓶詰め(ブレンデッド・ウイスキー)
  • 樽詰めの段階で62.5%以下

正直、この規定は覚えなくてもいいです。

それよりも【原料材料】と【熟成樽】で覚えた方が判りやすいですので説明します。

  • バーボン・ウイスキー:トウモロコシが51%~79%
  • ライ・ウイスキー:ライ麦が51%以上
  • モルト・ウイスキー:大麦は51%以上
  • ウィート・ウイスキー:小麦が51%以上

ここまでは【内側を焦がした新樽】で熟成

  • コーン・ウイスキー:トウモロコシが80%以上

これだけは【古樽または内側を焦がしてない新樽】で熟成および熟成不要

※ 【バーボン・ウイスキー】の原材料は半分以上がトウモロコシで、それ以外のウイスキーは、半分以上占める原材料の名前がウイスキーになるってことです。

そして、2年以上熟成すると【ストレート】と名乗れます。

例えば【ストレート・バーボン・ウイスキー】【ストレート・ライ・ウイスキー】といった具合です。

また【ブレンデッド・ウイスキー】に関しては【スコッチ】や【アイリッシュ】とは、全く違う代物ですし、飲む機会は少ないと思いますので考えなくてもいいでしょう。

【アメリカン・ウイスキー】に関しては、個別にアップしてありますので、そちらを参照してください。

カナディアン・ウイスキー

カナダで生産されるウイスキーの総称です

法律によって定義されていますが、アメリカン・ウイスキーと似通った点が多いです。

  • 原材料は穀類のみ
  • 麦芽により糖化、発酵
  • 容量700リットル以下の樽で3年以上熟成
  • 熟成はカナダ国内に限る

基本的に【カナディアン・ウイスキー】は、ライ麦が主原料の原酒とトウモロコシが主原料の原酒を混ぜ合わせた【ブレンデッド・ウイスキー】です。

このあたりが、バーボン・ウイスキーやライ・ウイスキーと同じ原材料を使いながら、ライトでスムーズな飲み口になってる所以でしょう。

日本で手に入る銘柄が少ないこともあって、知名度は低いですが【カナディアン・クラブ】などは【C.C.】の愛称で古くから飲まれています。

ライト、ドライ、スムース、クリーン、そんな表現がピッタリくる飲み口でソーダとの相性が良く、ハイボールにはおすすめしたいです。

ジャパニーズ・ウイスキー

日本で生産されたウイスキーの総称です、と言いたいところですが、それができないところがジャパニーズの問題点でもあります。

これまでの4か国ではウイスキーの定義が法制化されていますが、日本にはその縛りがありません。

日本での縛りは税金の法律である【酒税法】での縛りだけなのです。

例えば醸造アルコールなどのスピリッツに10%以上のモルトを加えれば【ジャパニーズ・ウイスキー】として出荷できてしまいます。

ザル法と揶揄されることもありますが、そもそも目的が違う法律なので致し方ないことなのでしょう。

年々高まる【ジャパニーズ・ウイスキー】の人気に伴い、2021年に民間団体が定義と自主基準を作成しましたが、法的基準ではありません。

あくまでも企業良心に頼ることが前提となっています。

因みに、この基準に適合した銘柄は以下の【13銘柄】が公表されています。

  • サントリー(8銘柄):【響】【山崎】【白州】【知多】【ローヤル】【スペシャルリザーブ】【オールド】【季(国内販売なし)】
  • ニッカ(4銘柄):【竹鶴】【余市】【宮城峡】【カフェグレーン】
  • キリン(1銘柄):【富士】

これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、ウイスキー好きとしては暗澹たる気持ちが湧いてきます。

以上の理由から【ジャパニーズ・ウイスキー】の歴史や製法については説明しませんので、興味を持たれた方は検索してください。

最後の まとめ

かなりややこしかったと思いますが、如何だったでしょう?

これまで訳の判らなかったウイスキーが、少しでも身近に感じられるようになっていただけたら嬉しいです。

最後のまとめとして、

  1. 生産地
  2. タイプ
  3. その他
  4. 飲む

この順番が判りやすいと思います。

例えば

  1. これは【アメリカン・ウイスキー】だな
  2. タイプは【バーボン・ウイスキー】か
  3. 【シングル・バレル】だから原酒の樽は一つだけ、しかも【バレル・プルーフ】ってあるから、加水もされていない
  4. 旨い!

または

  1. これは【スコッチ・ウイスキー】か
  2. 【シングル・モルト】だからモルト100%
  3. でも【スモーキー】なのは苦手。。。おっ【ノンピート】ってあるから好みかも知れない。それに40%だから加水処理もされているし
  4. 旨い!

こんな感じです。

今回はサワリをさらっと説明しただけですので、聞いたことのない用語と出会うことが多いと思いますが、そんな時は検索してみてください。

これまでのことが整理できていれば、案外すんなりと意味が分かり整理がつくと信じています。

Haru
Haru

そうすれば【アイラ・モルト】と【アイリッシュ・ウイスキー】を混同した質問が飛んで来ることは無いだろうと、安心しながら飲めます。

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