
【カミカゼ】の味が、店によって違ったことはありませんか?
サッパリとしたキレのある飲み口が身上の【カミカゼ】ですが、色々なバリエーションがあることでも知られています。
【カミカゼ】は、ウォッカ、ホワイト・キュラソー、ライムの3種類をシェイクして作ります。
オリジナル・レシピではショート・カクテルとなっていますが、大抵は氷の入ったロング・スタイルで提供されることが多くなっています。
私も昔から好きなカクテルなので、特に夏場には、このスタイルでよく飲んでいます。
その時は、飲みはじめた当時からの配合で作るので、店で提供する味とは違ってしまいます。
そこで、ほかの味も試してみたくなり、一般に知られている4種類の配合で飲み比べてみました。
一般的な配合
|ウォッカ(1/3)|ホワイト・キュラソー(1/3)|ライム (1/3)|
現在では、上記のように3種類を同量で作るのが一般的になっているようです。
この配合で作られる店は多いと思いますので、慣れ親しんだ【カミカゼ】の味でしょう。
店でもリクエストがない限り、この配分で提供しています。
ホワイト・キュラソーが前面に出ているのでキレ感は少ないですが、その分飲みやすい味わいに仕上がります。
ライムジュースの酸味とのバランスもいいので、このレシピが普及したのも頷けます。
ちょっとモッタリと感じられるのは、ウォッカの量に比べて甘みと酸味が多いからでしょう。
4種類の中では最もウォッカを感じない味になっています。

印象は【寝不足のカミカゼ】です。
オリジナルと言われる配合
|ウォッカ(3/4)|ホワイト・キュラソー(1/4)|ライム (1tsp )|
一般的な配合の【カミカゼ】に慣れた方には、ウォッカを強く感じる味だと思います。
店では、スミノフの50度ウォッカを使っていますので、余計にそう感じられるのでしょう。
【カミカゼ】は、アメリカ発祥とされていますので、アメリカ産の柔らかな【スカイ・ウォッカ】で作ったところ、ホワイト・キュラソーの甘さが際立ってしまいました。
私が飲んでいるのも、これに近い配合ですが、ライムジュースの量を増やしてしまうのは、そのせいでしょう。
この配合では、ライムジュースの量で味が左右されてしまいます。
力強い感じがするので【カミカゼ】のカクテル言葉でもある『あなたを救う』のイメージにぴったりの味だと思っています。

印象は【元気なカミカゼ】です。
バラライカのバリエーション
|ウォッカ(1/2)|ホワイト・キュラソー(1/4)|ライム(1/4)|
【バラライカ】のレモンをライムに変えた配合です。
【2:1:1】の配合は【サイドカー・レシピ】とも呼ばれる黄金比率で【ホワイトレディ】【X.Y.Z.】【マルガリータ】なども同じ配合になっています。
ウォッカのアルコール感、ホワイト・キュラソーの甘さ、ライムジュースの酸味のバランスが絶妙なのは、やはり黄金比率の成せる業でしょうか。
私としては、最もおすすめしたい配合です。
でも【カクテル・グラス】で出されたら【バラライカ】との違いは微妙でしょう。
私では、酔っぱらっていたら判らないレベルです。
【サイドカー・レシピ】のカクテルがお好きな方は、試されたら如何でしょうか。

印象は【道に迷ったカミカゼ】です。
ダイキリのバリエーション
|ウォッカ(3/4)|ホワイト・キュラソー(1tsp)|ライム(1/4)|
キレと言う部分では、オリジナルの配合より感じます。
ラムがベースの【ダイキリ】の場合は、ライムジュースの酸味を砂糖で和らげているので、ラムの風味が活かされています。
でもこちらは、ベースを感じる前にライムジュースの酸味がダイレクトに伝わってきます。
それを、少量のホワイトキュラソーで補うのは、荷が重すぎるように感じました。
でも、それがキレの良さに繋がるのでしょうから、キレッキレの味がお好みの方には歓迎されるでしょう。
サッパリを通り越して、スパッと切られる感じを求めるのなら、この配合をおすすめします。

印象は【何かに怒ってるカミカゼ】です。
まとめ
3種類の材料を混ぜ合わせる割合で、味や飲み口が大きく変わる【カミカゼ】
それぞれを飲み比べてみて、自分に合った味を探すのも楽しいかも知れません。
ご注文の際に言っていただければ、それぞれの配合で作りますので、ご遠慮なくリクエストしてください。
ただし、アルコールに関しては強い方なので飲みすぎにはご注意ください。
今回の試飲で5杯飲みましたが【酔っぱらったカミカゼ】状態になってしまいました。
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