夜毎交わされる酒場の会話。
聞き耳を立てている訳ではないのですが、それとなく耳に入ってきます。
酔いが回れば本音も出るのでしょう。
中には、キラリと光る原石のような名言を耳にすることがあります。
それを、自分への戒めにと書き留めた備忘録。
【某月某日】 40代と思しき女性の二人連れ
「嫌んなっちゃう。とうとう『ババァ~』って言われちゃったわ」
「そんなの全然大丈夫よ。『ババァ~』って言われてるうちは、まだまだ若いって証拠よ」
「でも、ショックよぉ~ あなたは、いつも『お若いですね』って言われてるからいいけど」
「私たちの歳で『若いですね』って言われたら、正真正銘の『ババァ』ってことなんだって」
「やだ、この前『若い』って言われて喜んだばっかりなのに」
「あははは、ようこそババァワールド!」
*
Haru
私からすれば、充分すぎるほど妙齢なご婦人たちでしたが、女性たるもの、若さへの憧れは幾つになっても変わらないものなのですね。
でも『ようこそババァワールド!』とおっしゃった笑顔は、とてもチャーミングでした。
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