久しぶりにバーボンの新銘柄が加わりました。
【ヘヴンヒル蒸溜所】で造られている【ラーセニー・スモールバッチ】です。
かつてバーボン通には絶大な人気を誇っていたオールド・フィッツジェラルドの後継として発売されたと聞きますが、私は『ん~ん~ん~』て感じでした。
おそらく、2000年初頭のオールド・フィッツジェラルドをご存じの方なら異論は無いと思います。
現行品と飲み比べれば納得できるのかも知れませんが、フィッツジェラルド・ファンとしては悲しくなりそうで、現行品は仕入れていませんからそれも叶いません。
その点を除けば【ラーセニー】自体は、小麦系のバーボンらしく癖のない飲みやすいバーボンで好印象でした。
ライ麦を小麦に変えたマッシュビルで造られるバーボンは、ウィーテッド・バーボンとも称されて、口当たりが柔らかで飲みやすく仕上がると言われています。
メジャーな銘柄では【メーカーズ・マーク】が知られていますし、他では【レベルエール】【デビッド・ニコルソン】などが店在庫であります。
ヘヴンヒル蒸溜所の情報によれば【ラーセニー】の配合比率は【コーン68%、小麦20%、大麦麦芽12%】となっていますので、オーソドックスなウィーテッド・バーボンと言えるでしょう。
少し高めの【92プルーフ(46度)】ですが、アルコール感はさほど強くありません。
はじめは樽香を感じますが、時間を置くと他の香りが開いてきますので、そのあたりの変化も楽しんでいただけます。
願わくば、熟成感に厚みが加われば完璧なのですが、この価格帯でそれを望むのは無粋の極みでしょう。
是非とも時間をかけながら、ゆっくりとニートで味わってください。
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