ジャズのアルバムに紛れて1枚だけあったクラシックのアルバム。
チャイコフスキー・交響曲第6番ロ短調 OP.74 【悲愴】
ずいぶん昔のこと、恐らくは訳もわからず勢いだけで買ったに違いないが、【悲愴】と付けられた副題の意味を、ずっと図りかねていたことを思い出した。
それがやっと解決できたのである。
このアルバムは表題の曲【悲壮】と【くるみ割り人形組曲】とのカップリングなので、てっきり片面ずつ入っていると勝手に思い込んでいた。
ところがB面に第四楽章が入っていて、それが副題そのものだったのだ。
『これはLPレコードの宿命だ』などと、お茶を濁したところで逃げでしかない。
何のことはない、両面を通して聴いてさえいれば良かったことなのだ。
いかんせん、クラシックに興味のない時に手にしたこともあり、両面を聴き通すのは少しばかり辛かっただけなのである。
それに、A面最後の第3楽章の終わり方が、どう聴いても終わりなのだ。
それも悲愴感など感じさせない雄大な終わりを迎える。
仮に演奏会などで聴いたとしてら、確実にこの時点で拍手をして顰蹙をかったに違いない。
音楽の授業は昼寝と決めていた私のクラシック知識など、どだいその程度のものでしなかないのだ。
それが、ひょんなことからクラシック好きになり、遅ればせながら耳にする機会が増えたお陰で、こんな新しい発見ができた次第である。
ともあれ、この歳になっても知らないことが多すぎる。
今更ながら【死ぬまで学べ】との名言が響いてきた。
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