ニューヨークを舞台にした6人の男女の相関図を、ドキュメンタリーのように描いている作品である。
それぞれが街角でインタビューを受けるシーンを効果的に使っていて、おそらくは、作品のタイトルも、このあたりからきているのだろう。
真顔で語られる話の内容から、あたかも本音を吐いているような印象を受けてしまう。
ストーリーといえば、さしたるどんでん返しもなく、淡々と進み、可もなく不可もないところへ落ち着く。
シングル・マザーの道を選んだ彼女の行く末を気にかける方もいらっしゃるだろうが、それも浮世の範疇と言える。
つまるところ、確たるテーマらしきものが感じられないのだが、それこそがテーマなのだろう。
世界有数の大都会であるニューヨークの道すがらで繰り広げられる人間模様。
まさしく【SIDEWALKS OF NEW YORK】である。
コメント