何とも切なくなってしまう作品だった。
自分の兄と、かつての恋人が暮らす街に帰ってきた主人公。
この設定だけでも切なさが漂ってくるのに、可愛らしい姪のエヴァが絡んでくるのだから、切なさも倍増されてくる。
仮に、すべてが生身の人間ドラマなら、違うジャンルの作品になってしまうところだろうが【ロボット】を登場させることで、SF作品として観ることができるのだろう。
【ロボット】と【感情】という、相反するものをテーマにして物語は進んでいく。
そして、すべてを初期化するキーワード『目を閉じたら何が見える?』を口にする主人公のやるせない表情が、切なくて仕方ないのである。
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