【メリル・ストリープ】が出演している作品に外れは無いと確信している私としては、何の迷いも無く観はじめた。
その確信は益々揺るぎないものになった。
夫役が【トミー・リー・ジョーンズ】個性的な精神科医を【スティーヴ・カレル】が演じているとなれば、なお更である。
【メリル・ストリープ】が大女優だということに異論を挟む方は少ないだろう。
どんな役柄でも完璧にこなし、そのどれもが【メリル・ストリープ】なのだ。
それは、決して演技がワン・パターンという訳ではなく、彼女の色付けがなされているからだろう。
前作の【The Iron Lady】では、イギリス初の女性首相となったマーガレット・サッチャーの半生を演じているが、この作品では、とても可愛らしい女性を演じている。
この作品は2012年の公開なので、当時は63歳。
役柄上の年齢は判らないが、年齢に即した女性の可愛らしさが伝わってくる演技だった。
面白い作品だったので、相方に作品名を言ったところ
『えっ?31年間、一度も夫婦げんかしなかったの?』
ときた。
いつもながら、相方の発想力には頭が下がる。
『全部吐き出したら、愛だけが残った』と、予告のテロップにはあった。
私も思う存分吐き出してみようとも思ったが、彼女の発想には太刀打ちできそうもない。
吐き出さずとも愛なら見えているので、そ知らぬ顔を決め込むことにした。
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