ワンコイン・バーボン飲み比べ|ワンショット¥500のバーボンを飲み比べてみました

【高くて旨いは当たり前】は、酒好きの基本精神でした。

確かに、時代をさかのぼれば当てはまる名言でしょうが、ウイスキー・ブームの渦中にある今では、当てはまらないこともシバシバ見受けられます。

そこで【安くても旨い】を検証するために、当店にあるワンコインで飲めるものを飲み比べてみました。

当店でワンショット¥500で提供している銘柄

当店でワンコイン【¥500】で提供しているバーボンは3銘柄あります。

開店当初は、今のようなウイスキーブームが訪れる前でしたので、バーボンを少しでも知っていただこうとチョイスした銘柄です。

ありがたいことに、10年以上経過しても安定価格で仕入れることができるので、継続できています。

正直に言いますと、このあたりの銘柄を飲んだ記憶は、思い出せないほど昔だったので、ちょっとワクワクしながら飲み比べてみました。

ジム・ビーム|Jim Beam

バーボンの売上では世界No.1を誇る【ジム・ビーム蒸留所】の基幹商品です。

2014年からはサントリーの傘下に入ったことで、知名度も上がりました。

この他では、ブッカーズやノブ・クリークなどのプレミアム・シリーズ。

オールド・グランダッド、オールド・クロウと言った、バーボン好きには定番の銘柄も製造しています。

と言うことで、ちょっと期待を込めて飲んでみましたが、薬品臭が強い印象でした。

バーボンの薬品臭と言えば【セメダイン臭】が定番ですが、それとは違う化学薬品のような香りがします。

それがソーダで割ると、さほど気にならなくなるので【バーボン・ソーダ専用】と考えるのがいいでしょう。

Haru
Haru

因みに、私がソーダで割るバーボンは【I.W.ハーパー】一択です。

アーリー・タイムス|Early Times

初めて飲んだバーボンでもある【アーリー・タイムス】ですので、ちょっとした思い入れのある銘柄です。

巷で見かけるイエローラベルは、日本向けの商品とのことでしたので、店にはアメリカ流通のリッター瓶を仕入れていました。

Haru
Haru

実は、これが大失敗だったのです。

単なるノスタルジーから、酒瓶を並べておきたくて仕入れたので、まったく期待はしていませんでした。

それでも、淡い期待を込めながら飲んでみましたが、見事、期待を裏切ってくれました。

想い出は想い出として取っておくのが正解なのかも知れません。

酒棚の飾りとして置いておきますが、飲むことは無いと思います。

Haru
Haru

ここからが失敗談です。

日本向けのイエローラベルには【Kentucky Straight Bourbon Wiskey】の表記がありますが、このボトルにはありませんでした。

それどころかバーボンの表記すら見当たらないのです。

代わりに【Kentucky Wiskey】と、謎の表記があります。

どうやら古樽で熟成された原酒が混ぜられているためバーボン表記ができないとのことでした。

まっ、それで美味しくなれば表記など関係ないのですが、単なるカサ増やしとしか感じられない飲み口です。

イエローラベルは休売されるとの情報ですので、バーボンとしての【アーリー・タイムス】を飲まれたい方は急いだほうがいいと思います。

Haru
Haru

決して、おすすめはできませんが。。。

ヘブンヒル|Heven Hill

生産量ではアメリカで1,2を争う【ヘブンヒル蒸留所】の名前を冠したアイテムです。

この他にも200近いブランドを展開している蒸留所で、エヴァン・ウイリアムス、エライジャ・クレイグ、ヘンリ-・マッケンナ等々、バーボン好きには馴染みの銘柄を生産しています。

昔は10年、15年もありましたが、現行品はこの商品だけのようです。

トウモロコシの含有率が多めのマッシュビルなので、口当たりが柔らかく、非常に飲みやすい飲み口です。

今回飲み比べた3本の中では、一番バーボンらしさを感じられた銘柄でした。

開店当初からワンコインで提供できているのはありがたいことです。

Haru
Haru

価格に見合ったバーボンとして、おすすめです。

ジム・ビーム・ライ|Jim Beam Rye

残念な結果だった【ジム・ビーム】ですが、ライ・ウイスキーもワンコインだったのを思い出し飲んでみました。

不思議なことに、気になっていた薬品臭を、ライ麦の香りが和らげてくれて飲みやすくなっています。

私がライ好きだからかも知れませんが、正直【ジム・ビーム】じゃない印象です。

これなら、ライ・ウイスキーの入門用としてもおすすめできるレベルです。

ワンコインで飲めるライ・ウイスキーは、これしかありませんので【ライの初飲み】として如何でしょうか。

Haru
Haru

今回、一番の発見がコレでした。

まとめ

数万円するボトルとリーズナブルなボトルを比べても意味がありません。

価格に見合った味であれば満足度は同じだと思っています。

でも、それを決めるのは飲んだ本人なのですから、自分で飲んで『旨いっ!』と感じるものを飲むのが正解なのでしょう。

流行はやすたりや、周りの雑音に惑わされることなく、飲み比べてください。

どれを飲んだらいいのか迷ったときには、ご予算を提示のうえでご相談くだされば、少なからずお役に立てるかも知れません。

Haru
Haru

なにぶん私の好みのチョイスですので、申し訳ありませんが、外れた際はご容赦ください。

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