飲み比べ|オールド・グランダッド

【オールド・グランダッド】の歴史は古く、創業者であるベイゼル・ヘイデンが蒸留所を開いたのが1796年とされています。

その後、3代目にあたるレイモンド・B・ヘイデンが、敬愛する祖父への思いを込めて、自社のバーボンを【オールド・グランダッド】と名付けたのが始まりです。

現在は、バーボン最大手のビーム・サントリーが製造・販売しています。

バーボン好きの方ならご存じのように、同社のクラフト・バーボン・シリーズには、その名を冠した【ベイゼル・ヘイデン】があります。

これには、厳選された【オールド・グランダッド】の原酒が使われているようで、これは中々粋な計らいではないでしょうか。

創業当時からの製法を受け継いでいるとされる、ライ麦の含有率が多いマッシュビル特有の飲み口は、互いに通じるものを感じられます。

どちらかと言えば、古いタイプのバーボンなので、好みが分かれる銘柄になるでしょう。

でも、私のような根っからのバーボン好きにはファンが多い気がします。

現在、日本で流通しているのは3アイテムありますので、それぞれを飲み比べてみました。

オールド・グランダッド 80プルーフ

3本の中では1番ポピュラーなアイテムです。

80プルーフにすることで、強い樽香とライ麦のスパイシー感を和らげて飲みやすくなっています。

逆に、ある程度飲みなれている方には、中途半端な物足りなさを感じるかも知れません。

初めて飲まれる方に、先ずはおすすめしたいです。

尚、飲み方はご自由ですが、私からは、ロックかトワイス・アップあたりをおすすめしています。

ソーダとの相性が悪いのか、苦味が前面に現れてきますので、あまりおすすめしていません。

全体のバランスは良いので、バーボンのストレート・デビューの選択肢に加えるのもいいでしょう。

オールド・グランダッド ボンデッド 100プルーフ

現在では形骸化けいがいかされている法律とは言え【ボンデッド】を名乗るだけあって、しっかりとした飲みごたえがあります。

口に含むと一瞬だけ果実を思わせる甘さを感じますが、直ぐに樽香とライ麦のスパイシーさが押し寄せてきます。

これは、私が思い描く【オールド・グランダッド】のイメージ通りなので、口にする機会は多いです。

香りとコクのバランスがいいので、どんな飲み方をしても、印象は変わりません。

この価格で、このクオリティーは、お値打ち感が満載だと思っています。

飲みなれている方が【オールド・グランダッド】を楽しみたいのなら、是非飲んでいただきたいアイテムです。

オールド・グランダッド 114プルーフ

【オールド・グランダッド】の中では、最も人気が高いアイテムでしょう。

この価格帯では類をみない114プルーフの影響が大きいと思われます。

コレだけ高いアルコール度数ですと、それだけで飲みごたえを感じることができます。

特に【オールド・グランダッド】のような樽香を前面に出すような銘柄では有利に働きます。

でも、逆の見方をすれば、充分なコクが伴っていない分、アルコール感の方が鼻を突いてきます。

この価格で充分なコクを求めるのは間違っていますが、私が114をあまり飲まないのは、このあたりが原因です。

とは言っても【オールド・グランダッド】を語る上では、外せないアイテムには違いありません。

まとめ

ラベルのデザインからして無骨さが漂っている【オールド・グランダッド】

飲み口の方も、それにたがわず、古き良きバーボンらしさを感じさせてくれます。

それ以上におすすめしたいのは、3アイテムに通じるお値打ちな所です。

特に、私が好きな【ボンデッド】に至っては、バランスのいい飲み口からすればワン・ランク上と言っても充分に通用するでしょう。

そして、3種類を飲み比べたあとに、同じ原酒を厳選して作られている【ベイゼル・ヘイデン】と飲み比べるのも面白いですので、是非お試しください。

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