ウイスキーの飲み方|基本的な8種類の飲み方を説明します

ウイスキーの飲み方

ウイスキーは色々な飲み方ができるお酒です。

カクテルのベースも加えると星の数ほどあるでしょうが、それを除けば、下にある7種類+αだと思います。

今回は趣が違うそれぞれの飲み方を説明していきますので、お付き合いください。

Haru
Haru

多分に私の好みが入っている部分もありますが、そこはお許しください。

ストレート|ニート

ニート

そのまま飲む飲み方です。

故・開高健さんも『ウイスキーはやで!』とおっしゃっていました。

【ストレート】と言うのが一般的ですが、常温のままとの意味も含めた【ニート】という言い方もあります。

ウイスキーの場合は冷やしたり燗をつけたりしないので、本来は【ニート】ですね。

そう言えば、ニューヨークから来ていたジョンは、いつも【ニート】って言ってました。

でも【ニート】が通じる店は少ないと思いますので、素直に【ストレート】を使った方がいいでしょう。

グラスに関しては好みの問題になりますが、バーボンを【ニート】で飲むならショット・グラスが似合うと思っています。

当店は、大ぶりのショットグラスで出していますが、他のバーでは十中八九テイスティング・グラスです。

私はあのグラスがどうも苦手なので、申し訳ありませんが、店在庫はありません。

Haru
Haru

本当はロック・グラスにコポコポいでグビグビやるのが一番ですので、リクエストくだされば対応します。

トワイス・アップ

トワイスアップ

ウイスキーを同量の水で割る飲み方です。

氷を使わない水割りですが、水は常温を使うことになっています。

熟成中のウイスキーをテイスティングする際も加水しますので、そこから来た飲み方のようです。

加水することで香りが立ちやすくなるうえ、アルコール度数も下がり飲みやすくなります。

氷が入っていないため、時間が経っても氷が解けて薄まったりしませんので、時間をかけてチビチビ飲めます。

基本は1:1の割合ですが、水の量を加減して自分なりの味わいに調整できます。

このように、いいこと尽くめな飲み方ですけど、知名度は低いかも知れません。

Haru
Haru

相方さんと入ったオーセンティック(風)なバーで、彼女がリクエストしたら、ハーフ・ロックが出てきて驚いたことがあります。もちろん、黙って飲んでましたけど。。。

でも、ウイスキーを飲みなれていない方に合う飲み方ですので、店では積極的におすすめしています。

ロック|オン・ザ・ロックス

ロック

氷を入れたグラスにウイスキーを注ぐ飲み方で、最も一般的な飲み方かも知れません。

飲まれる方が多いぶん、色々とこだわりのある方がいらっしゃる飲み方です。

グラスにはじまり、氷の形やら、飲み干すまでの時間やらと、一家言お持ちの方が多いのも、この飲み方です。

ほかの方にそれを押し付けない限りは、ご自身の流儀で美味しく飲まれるのですから、どうぞご自由にお飲みになってください。

でも、女性男性を問わず、グラスの氷を指でカラカラ回すのは、粋な飲み方じゃないと思ってしまいますが、如何でしょう?

Haru
Haru

世間では丸氷がいいとされていますが、私は無造作に割られた氷にウイスキーを注いだときのピキピキする音が好きなので、自分用はそれで飲んでます。

ハーフ・ロック

ハーフロック

氷の入った【トワイス・アップ】でいいと思います。

ロックを作る→ベースと同量の加水する→ステアして完成

私が粋がって飲み歩いていた1970年代中頃では、ちょくちょくお目にかかった飲み方です。

女性連れのトッポイ(死語かな?)お兄さんが、よく注文されていました。

でも、私が店を開いた2000年初頭では、それこそ死語でした。

それが、ある日を境に若い方からのリクエストが増えた時期があったのです。

不思議に思い、20代のお馴染みさんに聞いたところ、当時流行っていたドラマの中で主演の男優さんが好んだ飲み方とのことでした。

『酒は世につれ。。。』と言ったところでしょうか。

どうも中途半端に感じてしまうので、私はこの飲み方はしないのですが、相方さんはお好みなようで、

ほとんどが、コレかトワイス・アップです。

自分好みで色々な飲み方ができるのも、ウイスキーの面白いところです。

Haru
Haru

不思議なんですが、ハーフ・ロックを頼まれる方の大半が、ドヤ顔で注文なさるのはどうしてでしょうか?

ハイボール|ソーダ割り

ハイボール

本来の【ハイボール】とはスピリッツを炭酸飲料で割ったのもの総称です。

スピリッツ(蒸留酒)を炭酸飲料(炭酸を含んだ清涼飲料)で割ったものなので、ウォッカをコーラで割ってもハイボールってことなのです。

でも、そんなことは、水割りがカクテルなのかを喧々諤々けんけんがくがく論議する頭の固い方々にお任せして、要は【ウイスキーのソーダ割】のことでいいのです。

氷で満たしたタンブラーにウイスキーを注ぎ、ソーダで満たします。

比率は【1:3-4】がいいとされていますが、当店ではタンブラーではなくロック・グラスで作るため【1:2-2.5】と濃い目になっています。

1980年代をピークに下降を続けていたウイスキーが2000年に入り、ピーク時の半分以下のどん底状態にありました。

それを救ったのが、サントリーが仕掛けた角ハイ・ブームです。

それの後押しをするように、ジャパニーズ・ウイスキーの祖とも称される竹鶴氏のドラマが某放送局で始まり、現在に至っています。

このバブルとも思われるブームがいつまで続くのかは判りませんが、おかしな方向へ進まないように願うばかりです。

角ハイ・ブームのせいでしょうか、レモンを入れるリクエストがチラホラありますが、ベースのウイスキーが角瓶ではありませんので、店では基本的には入っていません。

Haru
Haru

リクエストがあれば対応できますが。。。

水割り|フロート

水割り

往年のスナック・ブームでは、夜ごと飲まれていた飲み方です。

スナックのママさんに伺った話では、

スナックはボトルのキープで成り立っている面があるので、キープ・ボトルの回転を良くしなければいけない。

それには、副材料が水だけでよく、誰でも簡単に作れて、飲みやすいものがいい。

それは【水割り】だとおっっしゃていました。

なるほど、行きつけのスナックに入ると、カウンターに座りおしぼりで手を拭いている間に1杯目の水割りが作られて置いてありました。

つまり、入店してから10分と経たないうちに、もう1杯飲み始めてる訳です。

で、8割がた飲んだグラスが、気が付けば2杯目に変身しているんです。

今にして思えば、当時のスナックで働いていた、ママさんをはじめとしたスタッフの皆さんは、接客のプロ集団だったと確信できます。

でも、あの時飲んでいた【水割り】の味は、お世辞にも美味しいとは言えないのも事実です。

そんな話を、行きつけのバーのマスターに話したところ『じゃ、作るから飲んでみて』と1杯の【水割り】を作ってくださいました。

その【水割りの】美味しいこと×2

そのマスター曰く『ちゃんと作った水割りは美味しいものです』

そこでお願いして作り方を教えていただき、以後はそれで作っています。

グラスに氷を満たし、ウイスキーを注いで13回ステアして、水を注いで5回ステアして完成。

味わいはベースの量、もしくは水の量で調節する。

でも、ステアの回数は変更不可。

某マスターからの伝承
Haru
Haru

ちょっと神がかった部分もありますが、店でもこの方法で作っています。少し濃い目になっていますが、よろしければリクエストしてください。

【フロート】は【水割り】の一種とされていますが、どうしてそんな風にして飲むのか、私には判りません。

グラスに氷と水を入れ、ステアした後、ウイスキーを表面に浮かべるように、そっと注ぎます。

比重の関係でグラスの上にウイスキーが浮かんで、下は水のままになります。

Haru
Haru

おすすめはしませんが、リクエストがあれば対応できます。

ミスト

ミスト

グラスにクラッシュ・アイスを詰めてウイスキーを注ぐ飲み方です。

グラスもウイスキーもキンと冷えた夏らしい飲み方ですが、飲むのに時間をかけすぎると、水っぽくなってしまいます。

グイグイと飲むのをお勧めします。

【モヒート】や【ミント・ジュレップ】など、クラッシュ・アイスをつかうカクテルは夏向けになっていますので、この【ミスト】も夏に似合う飲み方なのでしょう。

桜も散り、夏の予感がしてきました。

今年の夏はウイスキーを【ミスト】でグイグイ飲んでみるのはいかがですか?

その他の飲み方

がぶ飲み

【お湯割り】もしくは【ホット・ウイスキー】という飲み方もありました。

でも、個人的に【お湯割り】は家でくつろいだ時に適当に作って飲むものだと思っていますので、ここでは割愛しました。

【ホット・ウイスキー】は、カクテルで【ホット・ウイスキー・トゥ・デイ】がありますので、これも割愛します。

最後に残った究極の飲み方は、ボトルからの【がぶ飲み】です。

映画などでは見かけますが、こんなばち当たりな飲み方はやめた方がいいです。

若気の至りで2度ほどやってしまった経験がありますが、決して美味しくはないです。

このサイトのサブ・タイトルにもなっている【粋な酔っ払い】の飲み方ではありません。

短いながら店をやっていると、時たま【粋に飲まれる方】がご来店されることがあります。

そんな夜は、嬉しくなって、私の酒量も増え、相方さんからお叱りを受けてしまいます。

【粋に飲む】ことは【気取って飲む】ことではなく、飲むお酒との距離感だと思っています。

いまだにその距離を測り切れていない私は【プロ酔っ払い】であっても【粋な酔っ払い】には成り切れていないようです。

結論として、8番目の飲み方は【粋な飲み方】になるでしょう。

Haru
Haru

色々な飲み方がありますが、この飲み方が一番美味しいのかも知れません。

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