YouTubeでバブル当時のCMを眺めていたら、懐かしさ以上に、気恥ずかしい思いが沸いてきた。
しかし、このCMはコカ・コーラという外資商品であることを差っ引いても、80年代の後半、バブル真っ盛りから90年代の世情をよく表したものには違いない。
プルタブ式の缶や、瓶入りのコーラなどを知っている年代の方なら、おそらく判っていただけることだろう。
しかし、それを知らない方には、ドラマの世界ほどにしか感じられないのではないだろうか。
でも、本当に、世の中こんな感じで浮かれていたのである。
そんな回顧の念をあざ笑うように、続いて始まったのが、某ビール会社の新製品のCMだった。
それも、放送まもなく、苦情が殺到して放送できなくなったものだという。
如何せん、ビールはさっ〇ろ党の私だし、そもそもTVを観る習慣がないので、商品も含め、まったく知らなかった。
それでも、頭をもたげた探究心に負けて調べてみると、6都道府県のご当地編が見つかった。
東京と神奈川の違いが判らなかったが、神奈川=横浜=中華街の論法だろうと理解し、あとはそれぞれの方言と食べ物で特色を出していたので判りやすかった。
その上、それぞれに見目麗しい女優さんが起用されていて、私などは、それだけでワクワクして観入ってしまった。
つまりは、CMとしては秀一ということであろう。
特に愛知編の女優さんには、名前すら存知あげないくせに、壷に嵌っているくらいだ。
しかし、現に苦情の殺到で放送中止になっていることからすれば、そう思うのは私だけのようである。
でも、正直、どこが苦情の対象なのか、私にはまったく判らない。
とはいえ、近頃のご時勢である、物陰に隠れながら石つぶてを投げるような輩からの苦情でも、商売に影響するのであれば対処しなければならないのだろう。
大企業であるが故の、ご苦労さまである。
昨今、多様性を重視する世の中と声高に叫ばれ出してから久しい。
だが、私にはその多様性の範疇が、いまだ理解できていないのだ。
そんな私には、ますます住みにくい世の中になっているのは間違いない。
近頃、やけに居心地の悪さを感じられるのが、その証拠なのである。
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