Crossroads|クロスロード

何ともありがたい世の中である。

私が16歳当時の映像を、居ながらにして観られるのだ。

それも、私の原点でもある【CREAM】の【Crossroads】である。

ジャズを聴くようになったのは二十歳を過ぎたあたりで、それまではご多分に漏れずロック一辺倒だった。

頭の中に詰まっているのはロックとバンドとギターのことばかり。ただでさえ容量の少ない頭なので、勉強の入る余地などあるはずもない。

どこえ消えたのか判らないが、髪も当時のクラプトンぐらいはあった。

ふさふさだった髪は消え失せても、染みついたロック魂は消えていないようだ。

レコード盤が擦り切れるほど聴きまくったリフが流れた途端、体の芯がむず痒くなってきた。

きっと、今日はいいことがありそうだ。

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