中島京子(著)文藝春秋 2015年
古本好きの私には珍しく、新刊を購入した。
本作は映画化され、今月末から公開がはじまるので、それを観るまえに原作を読んでおきたくて手に入れたのだが、何と相方も持っていることが判明したのである。
それも、すでに読了していると言う。
ここ最近の読書量では大きく水をあけられているのは致し方ないとして、小癪にも『もう読んじゃった』と言い放った相方の鼻が上向き加減だったのが、何とも悔しくて仕方ない。
同じタイトルの重複はかなりの確率で表れている。
ひとえに、相方が文庫本派で私は単行本派であるが故の産物で、まったくもって非効率この上ないのだが、お互いに譲れない部分でもあるのだ。
挙句、ただでさえお互いの蔵書が増え続け、収納に四苦八苦している割には、同じタイトルの本が二冊あるという、なんとも理不尽な状況に陥っている。
因みに、映画化されたこの作品を観ようと思い立ったのは、内容はさておき、私の好きな女優さんが二人とも出演されているからなのだ。
作者の方に対しては、はまったくもって失礼極まりない動機だったのだが、読みはじめてみると非常に面白く、一気に完読してしまった。
結果、恐らくは、この内容をすべて映画化するのは困難だと思われるので、それがどのように処理されているのかも知りたくなってしまった。
ここにきて、ますます公開が待ちどおしくて仕方なくなっている。
*
コメント