スロー・ジンって?
スモモの一種である【スロー・ベリー】を原料としたリキュールです。
【スロー・ジン】とありますが、ジンは使われておらず、穀物を原料とした蒸留酒がベースになっています。
【スロー・ベリー】の特徴でもある酸味と渋みが溶け込んでいますので、サッパリ系のカクテルで使われることが多いリキュールです。
銘柄により多少の違いはありますが【スロー・ベリー】の風味が前面に出ている点では、どれもが同じです。
私は定番となっているタンカレー・ゴードン社の製品を愛用してきました。
【ゴードン・スロー・ジン】のアルコール度数は26度と低めなので、気軽に飲んでいただけます。
そんな【スロー・ジン】を使ったカクテルを紹介しますので、参考にしてください。
スロー・ジン・フィズ|Sloe Gin Fizz
|スロー・ジン|レモン・ジュース|シュガー・シロップ|ソーダ|
スロー・ジンを使った代表的なカクテルです。
スロー・ベリーとレモンの酸味が合わさり、サッパリとしている上にソーダの爽快さが加わります。
喉ごしが良く、ゴクゴク飲めてしまいますので、これからの季節には最適ではないでしょうか。
アルコール感も少ないので、スロー・ジン入門におすすめします。
チャーリー・チャップリン|Charlie Chaplin
|スロー・ジン|アプリコット・ブランデー|レモン・ジュース|
炭酸を使わないサッパリ系のカクテルです。
理由は判りませんが、圧倒的に女性からのリクエストが多いカクテルです。
あんずを原料としたアプリコット・ブランデーの甘さと風味が加わり、酸味とのバランスが絶妙なので、食後にサッパリと飲みたいときにはおすすめです。
ピン・ポン|Ping-pong
|スロー・ジン|ヴァイオレット・リキュール|レモン・ジュース|
名称からしてマイナー感がありますが、古くからあるスタンダード・カクテルです。
ヴァイオレット・リキュールの甘さで酸味が弱まり、ショート・カクテルとしては非常に飲みやすくなっています。
ヴァイオレット・リキュールは、匂いスミレから造られる【パルフェタムール】を使っていますので、スミレの香りがほんのりと広がります。
見た目の色合いからは想像できない飲み口なので、これを機会にお試しください。
ミリオネア|Millionaire
|ラム|スロー・ジン|アプリコット・ブランデー|ライム・ジュース|グレナデン・シロップ|
趣の違う4種類の材料が混ざり合った不思議な飲み口のカクテルです。
大富豪を意味する名前に相応しいかどうかは、飲んでみて確かめてください。
因みに、私の感想は『なるほど。。。』でした。
このカクテルは、ベースにウイスキーやジンを使ったり、卵白を加えるなど、様々なレシピがあることでも知られています。
カクテル・ブックを参照しながら3種類作ってみた結果、最もポピュラーなレシピに落ち着きました。
ブラック・ホーク|Black Hawk
|バーボン|スロー・ジン|
今回紹介する中では、異色なカクテルです。
飲み口に関しても、似通ったものが思い浮かびません。
しいて言えば『スロー・ベリー風味のバーボン』でしょうか。
『バーボン好きなので加えたんだな』と思っていただければ嬉しいです。
ちょっと変わったバーボンを飲んでみたい方はお試しください。
基本的にはマラスキーノ・チェリーを飾ることになっていますが、あの甘さが邪魔に感じるので、省略しています。
ご希望の方は、お付けしますのでお気軽におっしゃってください。
まとめ
酸味が際立つリキュールですので、サッパリ系のカクテルが多くなっています。
日本では馴染みがありませんが、イギリスでは庭で栽培してジャムやピクルスなどを作るポピュラーな果実です。
紹介した中では【スロー・ジン・フィズ】と【チャーリー・チャップリン】が【スロー・ジン】の特徴を感じやすいのでおすすめします。
今回は紹介していませんがスロー・ジンに2種類のビターを加えただけの、その名も【スロー・ベリー】というカクテルもあります。
スロー・ジンをストレートで飲むようなものですので、機会があればお試しください。
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