ロンドン発祥とされるカクテルで、名称も色合も女性的な1杯です。
舞台が大ヒットした主演女優に捧げられたとされているので、それもうなずけます。
味わいもほんのりと甘く飲みやすいので、店のメニューに加えようかと迷った時期もあったのですが断念しています。
それは、レシピの中に卵白が入っているからです。
卵を使うカクテルは数々ありますが、卵黄だったり卵白だったりと分けて使うものが多く、全卵の入ったレシピはあまり多くありません。
つまりは、どちらかが残ってしまうのです。
よほどの卵好きでしたら、ゴックンすればいいのでしょうが、私はそこまで好きではないので、捨ててしまうことが多いです。
ですから、1杯の飲み物のためにそこまでするのは、あまりにも忍びないと思ってしまうのです。
閑話休題。
カルボナーラのオーダーが入った日のことです。
パスタの中では人気なので、オーダーされることが多いメニューです。
料理を出し、片づけしながら、何故か残った卵白が目に入りました。
カルボナーラには卵黄を使うので卵白が残ってしまいます。
お腹がすいていれば、営業が終わってから焼いて食べよう(目玉のない目玉焼き)と思ったでしょう。
でも、その夜は、唐突にピンク・レディーを思い出してしまったのです。
そこで、営業が終わってから、久しぶりに作ってみました。
懐かしい【ピンク・レディー】は、優しくほっこりと包んでくれるような味でした。
卵白の入ったカクテルは飲み口が柔らかくなります。
今夜のジンは、何も考えず大好きなゴードンを使りましたが、ボンベイサファイヤの方がピンク・レディーらしかったかも知れません。
残ってしまう卵黄の使い道が決まれば、メニューに加えようと思っていますが、いつになるかは未定です。
今のところは裏メニューですが、ご要望があれば、喜んでお作りしますので、ご遠慮なくリクエストしてください。
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