Clifford Brown The Complete Paris Sessions

ライオネル・ハンプトン楽団のパリ公演中に、抜け駆けで録音されたとされる演奏のコンプリート盤である。

かなり前から噂になっていたが、やっと発売された。

ジジ・グライスが首謀者のようで、彼のオーケストラ名義のクレジットが多いが【ブラウニー】の演奏は全編で聴くことができ、どれもが素晴らしい。

コンプリート盤だけあって、ほとんどの曲が2~3テイク収められているが、どれも甲乙つけがたい演奏なのは当然である。

間違ってもCDの隙間を埋めるように入っているボーナス・トラックとは訳が違うのだ。

ブラウニー好きの私としては【Vol.3】の大半を占めているワンホーンのカルテットが気に入っている。特に【It Might as Well Be Spring】のソロには、聴くたびに震えがきてしまう。

ブラウニー三昧の夜には欠かせないアルバムとなっている。

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