この作品を観たのは二十歳のころだった。
生意気盛りである。世の中をすべて判ったような気になっていた。まだ子供のくせに、年齢だけは大人だった時期でもある。
暴力的で反社会的なこの作品も、スタンリー・キューブリック作品というだけで、訳も判らず褒めちぎっていた。
正直言えば、まったく意味不明で退屈だったのだが、そんなことは口が裂けても言えない年代だったのだ。
あれから40年以上も歳を重ねたので、少しは理解できるのではと観てみたが、やっぱり意味不明だった。
どだい、私には合わない部類の作品なのだろう。
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