認知症の夫と末期癌の妻との終活を扱った作品。
【ドナルド・サザーランド】と【ヘレン・ミレン】の共演となれば、当然の完成度だろうと観はじめたが、やはり期待通りだった。
名優と称される方々の作品は、安定感が各段に違う。
その上、挿入歌の選択が最高だった。
キャロル・キングの【It’s To Late】シカゴの【If You Leave Me Now】などの懐かしい歌が、要所要所で流れ、それがまたピタリとマッチしているのだ。
特に、ラスト・シーンでジャニス・ジョップリンの【Me And Bobby McGee】が再び流れたところでは、小躍りしながら歌ってしまった。
結末に関しては賛否が分かれるところだろうが、私としてはハピー・エンドだと思っている。
形は違ったとしても『こんな逝きかたも悪くないな』と思わされたのだ。
そうは言っても、まだまだ先が残っている若い方々はどんな感想を持たれるのだろう。
気になるところである。
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