Taking Lives|テイキング・ライブス

アンジェリーナ・ジョリーには、強い女性の印象が先行してしまう。

これまでに観た一連の作品が【ウォンテット】【ツーリスト】【ソルト】などと、活劇の場面が多かったこともある.

それ以外でも【チェンジリング】のように、どんな力にも屈しない女性を演じる彼女が、一番、魅力的だったからだろう。

その点からすれば、この作品は少し違っている。

登場して暫くは強さを感じさせるが、次第に女性の弱い部分が目立ちだし、イーサン・ホーク演じるところの犯人に、まんまと騙されてしまうのだ。

しかし、それだけで終わらないところが彼女なのである。

最後はきっちりとケジメをつけて、私の溜飲を下げてくれた。

やはり、アンジェリーナ・ジョリーは、こうでなくちゃつまらない。

因みに、中ごろでちょいと顔を出すキーファー・サザーランドも、逃亡する場面を観ただけで【24】が思い浮かんでしまった。

やはり、俳優についた固定観念とは根強いもののようである。

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