超能力者同士の駆け引きを描いたサスペンス作品である。
主演の【アンソニー・ホプキンス】のはまり役は【レッド・ドラゴン】【羊たちの沈黙】【ハンニバル】での【ハンニバル・レクター】だと言えば、多くの方からの賛同を得られると思う。
この作品では、それほどまでの印象は受けなかったが、彼でなければできない役のように感じた。
超能力的には上をいく連続殺人犯役の【コリン・ファレル】と比べると、明らかに深みの違いを感じてしまうのだ。
それは、ふとした表情だったり、歩き方だったりと、演技力とは違う部分での深みなのだろう。
ある意味、常人とは違う畑の人間の役をやるときの【アンソニー・ホプキンス】からは、凄みが感じられる。
あとは、友人で捜査官役の【ジェフリー・ディーン・モーガン】がいい味を出していた。
時には異常とも感じられる主人公の性格を、オブラートで包む役どころと言えばいいのだろう。
しかし、捜査官で精神科医役の【アビー・コーニッシュ】は、ミス・キャストのように感じてしまったのだが、それは、単なる私の好みの問題でしかないのである。
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