MOANIN’

モーニン アート・ブレイキー

 Art Blakey(ds) / Lee Morgan(tp) / Benny Golson(ts) / Bobby Timmons(p) / Jymie Merritt(b)
Oct. 1958 Blue Note

なんともインパクトのある【アート・ブレイキー】のアップ。

おそらく、このアルバムをジャケット買いする人は皆無だと思います。

でも、ジャズの入門用アルバムに必ず入っている名盤なのです。

ジャズに興味のない方でも、イントロで流れるピアノの印象的なフレーズは、きっとどこかで耳にしたことがあるでしょう。

【坂道のアポロン】という、ジャズをテーマにした青春アニメがありましたけど、初回に流れていたのがこの曲です。

この【ボビー・ティモンズ】作曲のタイトル曲が、あまりにも有名なため、冒頭のこの曲だけで語られることの多いアルバムですが、それに続く【ベニー・ゴルソン】の手になる4曲も名曲ぞろいで聴き逃せません。

ベニー・ゴルソンが、珍しくここぞとばかりに吹きまくる【Are You Real】

リー・モーガンのソロが秀逸な【Along Came Betty】

この曲だけでアート・ブレイキーのドラムが理解できてしまいそうな【The Drum Thunder Suite】

ジャズ・マーチの定番となっている【Blues March】

と、どれをとっても聴き応え充分です。

そして、最後はスタンダードの【Come Rain Or Come Shine】で終わるあたりは、いかにもブルー・ノートらしい心憎い選曲だと思います。

名盤を冠にしたアルバムは多いのですが、ファンキー・ジャズの名盤として掛値なしでおすすめするとしたらこのアルバムです。

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