B.G.M.

Michael Brecker(ts) / Pat Metheny(g) / Herbie Hancock(p) /Charlie Haden(b) / Jack Dejohnette(ds)
/ James Taylor(vo) // Jan. 2000

ご存じのように、店のB.G.M.は、古いジャズが流れています

概ね50年代に流行っていたハード・バップと呼ばれるジャズで、音量も少し大きめです

バーのB.G.M.にジャズが使われることは多いですが、ほとんどはピアノ・トリオが主流で、静かな音量で流れています

バーという空間を考えれば、最も適した内容だからでしょう。

本来B.G.M.は、聴くのではなく、流れているのが正解だと言われます。

その点から言えば、かなり外れたB.G.M.を流している訳で、開店当初は【ジャズ・バー】と称された時期もありました。

コアなジャズ・ファンがお見えになり、飲む暇もなくジャズ談議に付きあわされ辟易へきえきしたのを懐かしく思い出します。

その後の紆余曲折を経て、やっと今の形態に落ち着いたので、もしも、ご不満をお持ちの方がいらっしゃったとしてもお許しください。

【Nearess of You : The Ballad Book】は、マイケル・ブレッカーとしては珍しく全編バラードで構成されたアルバムです。

往年のブレッカー・ブラザーズに代表されるパワフルな演奏をイメージしてしまうのですが、本作ではメロディをじっくりと聴かせてくれます。

それ以上に、参加メンバーが素晴らしいのです。

プロデュースとギターがパット・メセニーに加え、ハービー・ハンコック、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットという、まさにオールスターと言っていいメンバーです。

そのうえ、ジェームス・テイラーのヴォーカルが2曲も入っているのだから、私のようなファンとしてはたまりません。

何度か聴いているうちに、2曲目に入っている、ジェームス・テイラーのヒット曲【Don’t Let Me Lonely Tonight】のサックスは、発売当時もマイケル・ブレカーだったのを思い出してしまいました。

機会があれば、営業中に流してみようと思いはじめています。

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