Clifford brown(tp) / Max Roach(ds) / Harold Land(ts) / Teddy Edwards(ts) / Richie Powell(p)
Carl Perkins(p) / George Morrow(b) / George Bledsoe(b) / Gene Norman(arr) / 1954 GNP
私が最初に出逢ったジャズのアルバムです。
まったくの偶然から、とあるジャズ喫茶でこのアルバムを耳にして以来、この年代のジャズが好きになり、現在に至っています。
半世紀も続いている私のジャズ道への第一歩がこのアルバムなのです。
店に入ったときに流れていたのが、ジョン・コルトレーンのアルバム、ブルー・トレーンのA面最後の曲【Moment’s Notice】だったのは、ずっと後になって判ったことです。
トランペットを吹いている【クリフォード・ブラウン】は、この年代を語るうえでは欠かせないミュージシャンです。
湯水のように湧いてくる流れるようなフレーズを、濁りのない美しい音色で奏でる彼のスタイルは、以降のトランぺッターの手本ともなっています。
リー・モーガン、ドナルド・バード、ルイ・スミスなど、彼の影響を感じられるトレンペッターを挙げれば枚挙に暇がありません。
そんな彼は、1953年にタッド・ダメロン楽団に参加してからメジャーになりますが、1956年に交通事故よりあっけなくこの世から姿を消してしまいます。
3年余りの演奏活動ですので、残された録音は多くはないのですが、そのどれを聴いても、すぐに彼だと判る素晴らしい演奏ばかりです。
このアルバムでも2曲目のに入っている、4分にも満たないバラード【I Can’t Get Started】での演奏は、彼のすべてが込められたような素晴らしいもので、聴くたびに惚れ直してしまいます。
クリフォード・ブラウンについて書き始めると長くなってしまいますのでこの辺にしますが『ジャズは難しくて判らない』と感じていらっしゃる方に聴いて欲しいアルバムです。
私がそうだったように、何か熱いものを感じてくださると思います。
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