フリー・ハグズに思う

21世紀に入って間もなく始まった【フリー・ハグズ】

元々は、マイアミに住む一青年が始めた活動が、全世界へと広がったと聞いている。

昔からハグ好きだった私から言わせてもらえば、人を抱きしめるという行為は、素晴らしいことだと信じてきた。

単純に考えても、大っ嫌いな奴とは、社交辞令は交わせてもハグはできまい。

どんなに頑張っても握手ぐらいだろう。

しかし、好き嫌いを取っ払らい、遺恨いこんを拭い去れたなら、抱きしめられるかも知れない。

抱きしめるというのは、すべてをゆだねなければならない無防備な行為でもあるのだ。

だからこそ、大切な行為だと思っている。

ある人は感謝の気持ちから、ある人は愛情の表現として、ある人は下心からと、様々な状況で抱きしめることだろう。

でも、その刹那せつなに感じるのは優しさではないだろうか。

人が優しくなれる姿を見るのは心地いいものだ。

私は昔から、娘や息子を、ことあるごとに抱きしめてきた。

当時は、そのような風習は無かったので、傍目には奇異に映っただろうが、私としては感情をそのまま表しただけだった。

流石に、思春期に入った頃には敬遠されたが、それを過れば、それなりの対応をしてくれている。

幸いにして、相方もハグ好きなお陰で、傍目もはばからず抱きしめることができている。

かと言って、いきなり見知らぬ人とハグするのには、抵抗があるだろう。

でも、身近な人となら、案外、気安くできるのではないだろうか。

〇〇運動とか、世界に広げよう〇〇といった仰々ぎょうぎょうしいことではなく、自分の気持ちを素直に表現するだけでいいのだ。

人の温もりを感じられるだけで、それまでとは違った優しさが湧いてくると思うのだが、如何だろうか?

Haru
Haru

このご時世なので、相方からはハグ禁止令が出ています。早く、誰とでも気兼ねなくハグできるようになって欲しいと願わずにはいられません。

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