Everything happens to me

ゴルフへ行こうとしたら必ず雨が降るし、パーティの準備をしていると上の部屋から苦情がくる。
風邪をひいたり、電車に乗り遅れるのは、マシなほう。
いいカードで勝負をかけると、いつだって相手のほうがもっといいカードを出してくる。
彼女に電報打って、電話して、航空便も出したけど『さようなら』って返事が返ってきただけ、
それも郵便料金不足で。。。

こんな、ついてない男が『俺には何でもおこるのさ』と言っている歌です。

トミー・ドーシー楽団のピアニスト、マット・デニスが1941年に作曲したバラードで、自身でも吹き込んでいるます。

スタンダード・ナンバーとして多くのミュージシャンにカバーされているので、耳なじみのメロディーではないでしょうか。

歌詞の内容からすれば、トコトンついていない男の嘆きの声しか聞こえてきません。

でも、この歌声からは、どんなにツイていない人生でも受け入れて、笑い飛ばしてしまう男の姿が浮かんでくるのです。

それは、ウジウジと悩んで自棄酒やけざけを煽るより、ずっとカッコいい生き方に違いありません。

だとしても、この歌の主人公の人生は、きっと、最後までツイていないんだろうとも思えてしまいます。

それでもなお『これも、人生かな』などと、最後まで笑いながら逝けるように歳を重ねられればと思わせてくれる、大好きなナンバーです。

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