
テネシー州グリーン・ブライヤーにある【ネルソンズ・グリーン・ブライヤー蒸留所】
20世紀初頭に閉鎖された蒸留所を、21世紀に入り子孫が復活させたことで知られています。
父に連れていかれた肉屋で、曾々祖父の作ったオリジナル・ボトルが完璧に保存されていることを知り、運命に導かれるように、蒸留所の再建を誓ったと言われています。
この手の話でよく語られる ”当時のレシピを再現した” とされていますが、当時の味わいを知る術はないので、頭の片隅に追いやりながら飲んでみました。
テネシー・ウイスキー|Tennessee Whiskey (91 proof)

時代を感じさせるラベル・デザインから想像すると、蒸留所復活を象徴するようなボトルだと思われます。
テネシーを名乗っていますが、非常に軽やかな口当たりで、刺激らしいものは感じません。
調べたところ、公表されているマッシュビルでは小麦が使われていました。
穏やかで軽い味わいですが、テネシー由来の風味は、しっかりと感じられます。
テネシー好きでない方には、どうでもいい範疇の違いなのですが、ちょっと嬉しくなってしまいました。
価格的にもリーズナブルなので、テネシー入門としておすすめしたいです。
クラシック・バーボン|Classic Bourbon (93.3 proof)

バーボンを名乗っているだけあって、標準的なバーボンと共通する味わいでした。
樽感は少ないですが、甘さとライ麦の風味が余韻にしっかりと残ります。
特徴的な個性は感じられませんが、この価格帯としては秀逸な味わいだと言えます。
似たような味わいを探して飲み比べたところ、ひとつ上のランクの銘柄でしたので、コストパフォーマンスから言えばおすすめできます。
この価格帯でおすすめできるアイテムは限られていたので、新しく加わったのは嬉しいことです。
3本の中では、真っ先におすすめしたいです。
リザーブ・バーボン|Reserve Bourbon (107.8 proof)

6~7年熟成された樽の中から厳選した原酒で構成されたと言うだけあって、今回の中で最も味わいを感じました。
ハイプルーフから来る厚みは無論のこと、味わい深さが際立っています。
ナッツ系、フルーツ系、スパイス系が、バランスよく感じられ、非常に好印象でした。
”テネシーの真骨頂は、樽感を前面に出さないこと” だと信じている私としては嬉しい限りです。
”迷ったら度数が高い方を買え” 若いころに師匠と仰いでいた酔っ払いから学んだ格言は、いまだに健在でした。
価格の面では少しランクが上がりますが、機会があればお試しください。
まとめ
ひょんなことから知った蒸留所だったので、半信半疑で仕入れてみましたけど、結果は大正解でした。
特筆したいのは、これまで飲んできたテネシー・ウイスキーとは違う味わいだったことです。
良し悪しは別として、それが19世紀当時の味わいなのだと思うことで単純に楽しめました。
因みに、最初に紹介したボトルは蒸留所名を冠していますが、ほかの2本は ”ネルソン・ブラザーズ” のブランドで展開されています。
味わいの傾向から判断すると、こちらがメインのようなので、今後の展開が楽しみで仕方ありません。
日本には未入荷ですが、ラム樽やシェリー樽で後塾したシリーズや、嬉しいことにライも造られているので、いつか試せる日が訪れるのを心待ちにしています。

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