5、60年代に活躍した【ジャック・フィニイ】の代表作でもあり、SFの名作としても名高い【盗まれた街・Invasion of the Body Snatchers】が原作だと紹介されているが、正直言って、別物だと思って観た方がいいかもしれない。
原作が発表されたのが1955年で、2007年に製作されたこの作品とは、時代背景が違うことを考慮したとしても、そう思ってしまう。
自分の隣人が別人に変わっていく恐怖を扱った点は同じでも、原作では、医師でもある主人公と、同級生でもある女性との恋愛感情に重きが置かれているが、この作品では、それが、母親と息子の救出劇に変わっている。
何よりも、閉塞的とも思える田舎町で起こる事件だからこそ感じられた恐怖なのであって、同じことが大都会で起こる設定では、その恐怖の質が違って感じられてしまったのだ。
とは言っても【ニコール・キッドマン】好きの私としては、彼女が出ていることが重要なので、原作との違いなどは取るに足らないことなのである。
その証拠に、同じ年に公開された【The Golden Compass】とは、ひと味違った魅力を存分に感じさせてもらい大満足なのだ。
原作との違いはともかく【ニコール・キッドマン】好きには、お勧めの作品である。
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