Sonny Rollins(ts) / Wilbur Ware(b) / Elvin Jones(ds)
(B-2 only) Donald bailey(b)/Pete Laroca(ds) // Nov. 1957 BLUE NOTE
正直言って、このアルバムが名盤とされる由縁がわからなかった。
確かに熱気は伝わってくるのだが、ロリンズのテナーがイマイチ理解できなかったのだ。
それは、当時、あまり聴き覚えのないピアノ・レス・トリオだったせいかも知れない。
しかし、ひょんなことから自分でサックスを吹くようになり、素人の頭にドがつく初心者なりに、あれやこれやとやりはじめた。
するとどうだろう、このアルバムの凄さがひしひしと伝わってきたのだ。
フレーズのアイデアなどに関しては代表的名盤サキソフォン・コロッサスに譲るとしても、超絶テクニックのデパートのようなこのアルバムが、私のバイブルともいえる名盤になってしまった。
それにも増して、エルビン・ジョーンズとウィルバー・ウェラーの存在は大きい。LPではB面2曲目
の『A Night In Tunisia 』だけが、ドナルド・ベイリーとピート・ラロッカのユニットなのだが、違いは明らかである。
CD化にあたり、昼と夜のセットと、後に発見された音源を加えた2枚組みのコンプリート盤も発売されたが、オリジナルの曲順の方がアルバムとしての纏まりはある。
やはり、この時代のブルーノート盤は、意味のないボーナス・トラックが入ったものより、オリジナルのままの方がいい。
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