ウィルダネス・トレイル|Wilderness Trail

ウィルダネス・トレイルは、ケンタッキー州ダンビルにあるクラフトバーボンを製造する蒸留所です。

革新を前面に出している新興蒸留所が多い中で、伝統を重視する姿勢に長らく興味を惹かれていました。

現在では主流となっているサワーマッシュではなく ”スイートマッシュ” を採用し、大手蒸留所が出す名ばかりのスモールバッチとは違い、すべてのアイテムを20樽以下の小ロット生産。

この点だけでも、丁寧に造られていると感じますし、何よりも全てがB.I.B.というだけで好感度はマックスです。

嬉しいことに、テイスティングセットを手にすることができたので、しっかりと飲み比べた結果、予想通り3種類とも仕入れることにしました。

気軽に飲める価格ではありませんが、飲んでみる価値はあると思いますので、お好みのアイテムを選んでお試しください。

ウィーテッド・バーボン|Wheated Bourbon

[コーン64% 小麦24% 大麦麦芽12%]

同蒸留所のフラッグシップとなっているアイテムです。

コーンの比率が比較的高いことと、ライ麦ではなく小麦を使っていることから、穏やかな口当たりになっています。

余韻に残る甘いフルーツ感が、穏やかさを後押ししているのでしょう。

私の好みからすると物足りなさを感じるレベルですが、甘さを含んだ柔らかなバーボンを好まれる方には打ってつけのアイテムです。

口当たりが柔らかなバーボンは数多くありますが、細部まで気を配って丁寧に造られたものは少ないです。

小麦系のバーボンで知られているメーカーズマークと比べても、柔らかさや味わいのレベルが格段に違います。

飲みやすさだけで小麦系を選んでいたのでしたら、これを機会に、違いを体験してみてください。

ハイライ・バーボン|High Rye Bourbon

[コーン64% ライ麦24% 大麦麦芽12%]

今回仕入れた中で、最も気に入ってしまい、是非おすすめしたいと思ったアイテムです。

ハイライをうたってありますが、他蒸留所と比べるとライ麦の含有率は、さほど高くありません。

小麦系をフラッグシップとしている蒸留所としてのハイライなのでしょうが、コーンとのバランスがよく考えられているので、味わい深いです。

口に含むと、ゴリゴリのライ風味ではなく、コーンとマッチした嫌味のない風味が広がります。

その風味は余韻にもバランスよく残るので、温かみさえ感じられるほどです。

ハイライに縛られることなく、普通のバーボンを味わう感覚で飲むと、秀逸さが判っていただけると思います。

ライ・ウイスキー|Rye Whiskey

[ライ麦56% コーン33% 大麦麦芽11%]

やはりライ好きとしては加えたいので、真っ先に仕入れを決めました。

味わいのバランスが重視された口当たりは、ライウイスキーとしては穏やかなレベルになっています。

ハイライ・バーボンと共通するところも多いですが、特筆するのは余韻の長さです。

ライ麦ならではの風味が長く続き、コーン由来の甘さが後から続いてきます。

自分勝手に ”上品・下品” で分類しているライの中では、間違いなく上品系、それもかなり上位にランクされる味わいです。

これを機会に、ライ・ウイスキーの良さを知っていただきたいのですが、価格的におすすめをはばかられるのが辛いところです。

ハーフショットでも対応できますのでいかがでしょう。


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