シルベスター・スタローン主演の映画で、彼が酒場で注文するバーボンが気になり調べてみると、国内でも入手可能だったので仕入れた銘柄です。
1860年に行方不明になり途絶えてしまったバーボンを、曽々孫が復活させたと聞いただけでも、ロマンを感じてしまいませんか?
でも、開拓時代の味を復活したという謳い文句ですが『そもそも150年も前の味を覚えている人がいるのだろうか?』と、半信半疑で飲んでみた感想は。。。
『開拓時代に戻りたい!』
と、久しぶりにお気に入りのバーボンが増えた訳です。
しばらくして、10年熟成品も販売され始めたので、即買いして飲んでみたところ、滑らかなうえに厚みが増していて、非常に好印象でした。
通常でも6年熟成とのことですので、バーボンとしては長期熟成の部類に入ります。
それを、しっかりと10年熟成した成果なのか、90プルーフから91.2プルーフへ上がったアルコールの影響なのかは判りませんが、満足感は価格差以上のものでした。
しかし、1860年代に飲まれてたのは、バーボンではなく、主にライ・ウイスキーだったと聞いています。
行方不明になったおじいさんが作っていたのはライ・ウイスキーだったのでは?
そこで、お気に入りに加わったばかりのブレット・バーボン10年をグビグビやりながら調べたところ、やはりありました。
それもライ麦の含有率が95%の【ブレット・ライ】
これを飲んだときの1世紀半をタイム・スリップしたかのような印象は、今でも口にするたびに蘇ってきます。
ライ麦がしっかり主張するドライな飲み口は、今の時流には真っ向から逆らっていますが、そんな頑固さも好きなところです。
お馴染みさんの中にもブレット・ファンはいらっしゃいますが、押しなべてライを飲まれる方が多いように感じます。
根っからのライ好きの方におすすめしたい1本です。
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因みに、こちらがその映画【バレット】(原題:Bullet to the Head)です。
字幕では、銃弾(Bullet)に掛けて【バレット】と訳されていいますが、バーボン名は【ブレット・Bulleit】です。
作品中に何度も出てくるスタローンの発音をよく聞いてみると、『バ』と『ブ』の中間のように聞こえるので、ネイティブなら使い分けができるのでしょう。
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