ウィルダネス・トレイル|Wilderness Trail

醗酵と蒸留の専門家である、ふたりの科学者が2012年に設立した新興蒸留所です。
因みに、このおふたりは、学生時代にロック・バンドを結成されていたとのことで、親近感を抱いてしまいました。
主流となっている ”サワーマッシュ” ではなく ”スイートマッシュ” の採用、すべての製品を ”スモールバッチ”(20樽以下)での生産、”ボトルド・イン・ボンド” への拘りなど、細部まで専門家の知恵が詰まった製品を製造しています。
現在、3アイテムが入手できますが、インスタグラムを見ていると ライ・ウイスキーの ”バレルストレングス” もあるようなので、いつか飲みたいとワクワクしています。
ウィーテッド・バーボン|Wheated Bourbon

(マッシュビル:コーン64%・小麦24%・大麦麦芽12%)
ライ麦ではなく小麦を使ったバーボンで、同蒸留所のフラッグシップ・ボトルです。
非常に高い小麦の含有率のせいか、甘さを含んだ優しい口当たりになっています。
同蒸留所の特徴でもある口当たりなので、まずはこのアイテムから試すのをおすすめします。
まわりから『好みが変わった?』と言われていますが、確かに口当たりが優しいアイテムに手が伸びるようになった気がしています。
歳のせいにはしたくないのですが、何かにつけ刺激的なものを遠ざけるようになったのは否めません。
でも、最後の砦として ”B.I.B.好き” だけは譲れません。
ハイ・ライ・バーボン|High Rye Bourbon

(マッシュビル:コーン64%・ライ麦24%・大麦麦芽12%)
マッシュビルからすれば、上のウィーテッド・バーボンとは対極の味わいのようですが、ライ麦由来の風味が加わり、厚みを感じる以外は、基本的な味わいに変わりはありませんでした。
ただし、根っからのライ好きな私の感想ですので、あまり当にはしないでください。
それでも、余韻に残る甘さを含んだライ麦由来のスパイス感は、ハイ・ライを感じさせるものです。
ライ好きには物足りなさを感じさせるレベルでも、一般的には丁度いい塩梅なのでしょう。
この価格帯でしたら、ハーフ・ショットが対応できますので、飲み比べされてはいかがでしょうか?
きっと違いが判ると思います。
ライ・ウイスキー|Rye Whiskey

(マッシュビル:ライ麦56%・コーン33%・大麦麦芽11%)
同蒸留所のライ・ウイスキーのフラッグシップ・ボトルとのことです。
ライの特徴であるドライなスパイス感は増していますが、味わい自体は穏やかです。
一般的には、穏やかさを追求すると厚みが犠牲になる傾向がありますが、しっかりとした厚みを感じられるのは秀逸だといえます。
鼻孔を刺激するような穀物感は、ライ好きなら手放しで称賛できるでしょう。
こうなると、ますますバレル・ストレングスが飲みたくなってしまいます。
ライ・ウイスキーといえば、武骨で粗野なイメージを抱きやすいですが、それを打ち消してくれるアイテムです。
懐具合とご相談の上、お試しください。


