ブレット・バーボン|Bulleit Bourbon

ブレットの歴史は19世紀まで遡(さかのぼ)ります。

ルイビルでバーを営んでいたアウグストゥス・ブレッド氏が、自家製のバーボンを店で提供したところ高評価を得て、遠くはニューオリンズまで出荷するようになりました。

当時としては珍しいコーン65%・ライ麦35%の ”ハイライ・バーボン” だったようです。

ところが、自身のバーボン樽を輸送中に消息を絶ってしまい、製造は途切れてしまいました。

それは1860年ごろといわれていて、開拓期の象徴的な逸話として今も語り継がれています。

その後、世紀は変わり1987年に玄孫(やしゃご)のトム・ブレッド氏により当時のレシピで復活を果たし、現在に繋がっています。

どのアイテムのラベルにも ”Frontier Whiskey" と、誇らしげに書かれているのが、それを象徴しているのでしょう。

この手の話が大好きな私は、10年ほど前に見つけて以来ずっと愛飲している銘柄です。

ブレット・バーボン|Bulleit Bourbon (90 proof)

フラッグシップ・ボトルといえる定番アイテムです。

ブレットの特徴であるハイ・ライ由来のスパイシーさと、メープル・シロップを思わせるような仄かな甘さが混在しています。

それでも、全体から受ける印象は、あくまでもドライで、それが長めの余韻まで続きます。

樽感からコクを感じる【ワイルド・ターキー】などとは対極な味わいといってもいいでしょう。

このあたりが、日本での人気が伸びない原因かもしれません。

ブレットの個性を色濃く感じられるアイテムですので、はじめて飲まれる方はコチラをおすすめします。

価格の面からも、気軽に飲んでいただけると思いますのでお試しください。

ブレット・バーボン10年|Bulleit Bourbon 10years (91.2 proof)

6年前後とされる定番品の熟成期間を10年以上に伸ばしたアイテムです。

角が取れて深みが増しているのは、熟成期間の長さからくる味わいの変化なのでしょうが、さほど顕著ではありません。

余韻の長さも同じ程度で、スパイス感が若干強まる程度に収まっています。

ブレットのベースになっている個性を変えることなく、熟成感が加わった印象です。

言い換えれば、定番品を飲みなれていない方には判りずらいレベルの変化だといえます。

正直言って、熟成期間からなのか、プルーフからなのか、私には判りません。(ごめんなさい

ですから、はじめて飲まれるのでしたら、同じ価格帯で飲み比べをおすすめしたいです。

例えば、ドライ系でしたら【フォア・ローゼス・スモールバッチ】、ハイライ系でしたら【ベイシル・ヘイデン】、対極系でしたら【ノブ・クリーク9年】あたりでしょうか。

飲み比べた結果、お好きな銘柄をご愛飲ください。

もちろん【ブレット・バーボン10年】を気に入ってくだされば嬉しいです。

ブレット・ライ|Bulleit Rye (90 proof)

ブレットの中では最も気に入っているアイテムです。

ライ麦の含有率が95%と高く、ドライでキレのいい味わいです。

ライ麦が多いというだけで、やけにスパイシー感を強調するサイトを見かけますが、ライ麦由来の甘さを含んだ刺(とげ)のないスパイス感なので、そこまでは感じません。

何と言っても【ブレット・ライ】が秀(ひい)でているところは ”主張しないけど、存在感は失わない” この一点だと言い切ってもいいでしょう。

現に、カクテル・ベースで使うランキングでは、常に上位にランクされています。

私も指定がない限り、ウイスキー・ベースの8割がたはブレット・ライを使っています。

もちろん、単体として飲むときも、手にする頻度が以上に高いことは言うまでもありません。

コストパフォーマンスも非常に優れている上に、初心者から愛好家にまでおすすめできるアイテムです。

特に、はじめてライに挑戦される方には、打ってつけなのでおすすめします。

はじめは、海外のレビュー・サイトで ”西部開拓時代の味わい” とあったので仕入れたのですが、ひと口飲んだ感想は『開拓時代に戻りたい!』でした。

是非、お試しください。