
名門と呼ばれる【チャールズ・メドレー蒸留所】のシングル・バレル・バーボンです。
長い歴史を誇るように、ラベルには【Generations250年】と8代目を表す【Eight】の文字が書いてあります。
家族経営としてのこだわりとして、代々伝わる秘蔵のイースト菌を使用し、97プルーフのアルコール度数を頑なに守っています。
ボトルのキャップ・シールには、バレルNo、ボトリングの日付、手書きのサインが書かれてあり、ボトルを見ているだけでも楽しめます。
肝心な味の方はと言うと、キレの良さと上品さが感じられるデリケートな飲み口です。
一つだけ注意が必要なのは、バーボン樽特有のエステル香(セメダインの香り)がきついので、好みが分かれるかも知れません。
ウイスキーのエステル香に関しては、シェリー樽不足の影響からか、バーボン樽での熟成が増えてきた昨今、スコッチ等でもよく耳にするようになりました。
バーボンやテネシー好きにとっては今更と言う感もありますが、好き嫌いの分水嶺になっているのは否めません。
一般的なもので例を挙げれば【ジャック・ダニエル】が好きな方は大丈夫だと思います。
まろやかでキレのある飲み口が身上の銘柄で、熱烈なファンも存在しますが、口当たりの良さの裏側には、仄かなエステル香があります。
つまり、キレの良さをうたっている銘柄は、強弱はあってもエステル香が含まれていると思っていいでしょう。
それをキレの良さと感じるかセメダインの香りと感じるかは、飲み手次第です。
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