マスターズ・チョイス|Master’s Choice

心機一転【マスターズ・チョイス】を入れ替えました。
前回は【ライ】ばかりでしたので、今回は日ごろ手にすることが多い【バーボン】を選んであります。
言い換えれば ”最近のお気に入りアイテム” です。
一見すると『マスター、ちょっと好みが変わった?』と言われそうなチョイスですが、ご指摘は甘んじて受けることにします。
オーダーに迷った際の参考になれば幸せです。
1792 スモールバッチ|1792 Small Batch (93.7 proof)

バートン蒸留所の製品ですので、ドライかなと思いきや穀物感がありますので、それほど気になりません。
ただし、同蒸留所の【ケタッキー・ジェントルマン】や【ケンタッキー・ターバン】と比べればればとの前提です。
ハイ・ライのせいなのか余韻にライの風味が出てきますが、心地いい範疇で収まっています。
ソーダで割って、ちょっと贅沢なハイボールとして飲むことが多いですが、ロックなどでもイケるでしょう。
そんなことより、大人の事情から ”リッジウッドリザーブ1702 ⇒ 1792リッチモンドリザーブ ⇒ 1792スモールバッチ” と名称が変わった方が印象深いです。
名称の変更と同じくして、現在は同蒸留所のフラッグシップ・アイテムになっていると聞きます。
味わいとは関係がありませんが ”大人の事情に翻弄される続ける幼気な蒸留所” と言いたくなってしまいます。
ベリー・オールド・バートン|Very Old Barton (100 proof)

バーズ・タウンで稼働する最古の蒸留所とされている【バートン蒸留所】の名前が変わるまでは、フラッグシップ・アイテムでした。
以前は、年代表記のある首の長いボトルもありましたが、現行で手に入るのは、この【100プルーフ】と【80プルーフ】だけのようです。
バートンと言えば、銘酒として名高い【クレメンタイン】が真っ先に浮かんでしまうバーボン好きは多いでしょう。
”叶わぬ思いと知りつつ、かの味わいを思い浮かべながら飲んではみるものの、乾ききった余韻だけが残るだけ”
いつもそんな感じで飲んでいますけど、気が付けば手に取っている不思議なボトルです。
その名の通り ”往年のバートンを象徴しているからだ” と思うようにしています。
じっくりと味わって飲むタイプではありませんが ”どこかで飲んだような” と思わせてくれるので、バーボン好きな方へおすすめします。
レベル・リザーブ|Rebel reserve (90.6 proof)

小麦系のバーボンとして知られている【レベル・イエール】のスモールバッチです。
終売になったスモールバッチ・リザーブの後継品として世に出た記憶がありますけど、定かではありません。
微妙なプルール(90.6)が同じなので合っていると思います。
何故か、当店にはスモールバッチ・リザーブの在庫が複数本あるので、飲み比べてみてはいかがでしょう。
もちろん、終売品と言えども、仕入れ当時の価格で提供していますのでご安心ください。
と言っておきながら何ですが、私としてはコチラの方が柔らかな飲み口でおすすめです。
小麦系ではメーカーズ・マークが知られていますが、現行品では【レベル・イエール】推しの私です。
因みに、ストーンズのキース・リチャードが愛飲していたとの情報が散見できますが、あれは眉唾です。
70年代に見た雑誌に載っていたのは、レベル・エールですが、懐かしいスタンダードボトルでした。
そもそも、あの年代には【レベル・リザーブ】は存在してません。
ケンタッキー・ヴィンテージ|Kentucky Vintage (90 proof)

【ウィレット】からリリースされている4種類のスモールバッチ・バーボン・コレクション(以下、S.B.C.)の中で、最も値打ちなアイテムです。
初めて口にしたのは、巷で2000年問題が取りざたされていたころでした。
ひと口飲んだだけですっかり気に入ってしまい、以来【ウィレット】信者になってしまった記念すべきアイテムです。
ところが、数年してボトルの形状が大きく変わったのを機に、すっかり様変わりしてしまい、手に取ることは無くなりました。
店のオープン時も迷った挙句、シリーズの一環として並べることにしましたが、ありがたいことに定期的に空になるのです。
やはりバーボン好きにとって【ウィレット】のネームバリューは高いのでしょう。
時期は定かではありませんが、仕入れを続けるうちに、またまたボトルの形状が変わった年がありました。
前回と違いマイナーチェンジ程度の変わりようでしたが、試しに飲んだところ、なんと懐かしい【ウィレット】に戻っていて、傍目も気にせず狂喜乱舞。
それ以降は、またお気に入りの上位に座り続けています。
【ウィレット】の S.B.C.入門には最適なアイテムですのでお試しください。
今回の記事を書くにあたり、ボトル形状の変化を調べてみました。
【ウィレット】は、2012年から念願だった自社蒸留を開始したとのことで、熟成期間を加えると、2016年以降は自社蒸留の原酒でボトリングされているようです。
私が狂喜乱舞したのは10年ほど前だったように思うので、おそらくそれが要因だと思われます。
参考までに、現在の店在庫のバッチは【21-62】で味の変化は誤差の範疇ですから【27-〇〇】以降なら大丈夫だと思います。
オールド・バーズタウン・エステートボトル|Old Bardstown Estate Bottled (101 proof)

オールド・バーズタウン(以下、O.B.)には失敗談があります。
取引をしていた出入りの酒屋さんからすすめられるままにスタンダード・ボトルを入れたのですが、あまりにも好みとはかけ離れていたので、記憶から消し去ることにしたのです。
時が流れて、ウィレット蒸留所のサイトで、見たことのあるボトルを発見して仕入れてみました。
届いたO.B.のスタンダードボトルを見て暫し固まりましたが、折角ですので飲んでみたところ、雑なフルーツ感を除けば、好みの味わいだったのです。
そこで、上位モデルのエステート・ボトルを試したところ、しっかりとした穀物感が広がった後にコーヒーにも似た苦みが残る独特な味わいが好印象でした。
はじめて出逢ったウィレットS.B.C.の穀物感を強くした味わいは、嵌ってしまうと抜け出せなくなる感じです。
記憶から消し去ったボトルは何だったのかと調べたところ、どうやら年代的に他蒸留所(ヘブンヒルが定説)からの原酒だったようで、自社蒸留原酒に変わったのが要因のようでした。
上で紹介したケンタッキー・ヴィンテージと同様の経緯なので妙に納得できたのです。
今回の中では特徴的な味わいを持つアイテムですが、穀物のうま味を感じたい方におすすめします。
グリーン・ブライヤー・テネシーウイスキー|Green Brier Tennessee Whiskey (91 proof)

つい最近入荷したばかりのテネシー・ウイスキーですが、飲みやすさとコストパフォーマンスからおすすめしているアイテムです。
禁酒法の影響で閉鎖してしまった蒸留所を曾孫の兄弟が復活させ、稼動当時のレシピ通りに再現したとされる人気のアイテムです。
ラベルのデザインまで復刻してあるようで、同蒸留所のフラッグシップ・アイテムと言えるでしょう。
当時の味わいなど知る由もないのですが、この手の話題にはすぐに感化されてしまうので、どうしても贔屓目に飲んでしまいます。
ところが、そんなことを差っ引いても、いくらでも飲んでしまいそうな味わいでした。
コーンの比率が高い小麦系のマッシュビルとの情報通り、甘さを含んだ優しい風味が広がり、刺激と呼べるようなものはありません。
優しさを感じさせるだけではなく、余韻にしっかりとテネシーらしさも感じさせる当たりは秀逸です。
これだけの味わいで、このコストパフォーマンスは、ありがたいのひと言に尽きます。
