
マスターズ・チョイスを更新。今回は同じ価格帯の中から選んでみました。

因みに、北里柴三郎さんが1枚です。
はっきりと個性を感じられるアイテムが多い価格帯ですので、自分に合ったバーボンを探すには打ってつけだと思います。
これを機会に、ご自分に合ったバーボンを見つけてください。
ベイゼル・ヘイデン|Basil Hayden’s

ブッカーズやノブ・クリークなどで知られている、ジム・ビーム(現・ビーム・サントリー社)のクラフトバーボンシリーズのアイテムです。
シリーズ中で最もライ麦の比率が高いマッシュ・ビルなのですが、スパイシー感を控えたドライな飲み口になっています。
最低でも8年とされる熟成期間と80プルーフからくる柔らかさは、シリーズの中では特異とされています。
しかし、個性派揃いのシリーズ中でも違いを主張しているためか、熱烈なファンを自負される方もいらっしゃいます。
今回のラインナップの中では、最も刺激が少なく柔らかな口当たりなので、初めてバーボンを飲まれる方にもおすすめできます。
ワイオミング| Wyoming Small Batch

その名の通りワイオミング州で造られるバーボンです。
大自然に恵まれた州としても知られていて、恵まれれた水質と穀物資源を使い独自のバーボンを提供してくれる蒸留所です。
2006年の創業にあたって、メーカーズマーク社の助言を仰いだとされているように、ライ麦ではなく冬小麦が使われています。
小麦系バーボンの特徴でもある穏やかな口当たりと、抑え気味な樽感は好印象です。
ケンタッキー州以外で造られるバーボンも増えている中で、知名度を上げているのは、万人に好まれる味わいだからでしょう。
際立った個性ではなく、穏やかさを求める方におすすめしたいです。
エヴァン・ウイリアムス12年|Evan Williams 12yers

バーボン好きから『エヴァン・ウイリアムスなら赤!』と言われ続けていた名品で、突然の終売から復活してくれたゾンビのようなアイテムです。
時代と共に味わいは少しずつ変化していますが、真骨頂である骨太さと味わいは残ってくれています。
往年のようなコストパフォーマンスではありませんが、この価格帯でも許容できる範疇だと思っています。
今回の中では最も知名度のある銘柄でもあり、歴史に裏打ちされた味わいはエヴァン・ウイリアムスならではのものです。
昔からのファンも多いアイテムですので、これを機会にお試しください。
ブレット・バーボン10年|Bulleit Bourbon 10years

開拓時代の味を復活させたとのうたい文句につられて飲んだ6年熟成のスタンダード品が気に入り、すぐに追加したアイテムです。
ブレットに関しては、ライを飲む機会が多いのですが、バーボンを飲むときは10年に手が伸びてしまいます。
150年越しに復活を遂げたとされるだけあって、どちらかと言えば古いタイプのバーボンと言えます。
ライの比率が高めなマッシュビルと芯のある味わいが、それを感じさせてくれます。
誰もが気に入るアイテムではありませんが、バーボン好きを自負されている方なら、きっと気に入っていただけるでしょう。
ケンタッキー・ビンテージ|Kentucky Vintage

ウィレット蒸留所から4種類販売されているブティック・バーボン・コレクションの中のアイテムです。
同シリーズの中では一番お値打ちな価格ですが、上級品にも負けず劣らずな味わいは称賛に値します。
そのうえ、最近流通しているバッチは、穀物感のあるデリケートさが増しているので飲みやすいので、おすすめし易くなりました。
同シリーズの最上級がノアーズ・ミルでも判るように、個性的なアイテムが並ぶ中で、最も親しみやすい味わいです。
大好きな蒸留所なので、いつも贔屓目になってしまいますが、今回紹介した6本の中では最もおすすめするアイテムです。
1792 スモールバッチ|1792 Small Btch

今は無き名品クレメンタインで知られているバートン蒸留所の主力アイテムです。
名称がコロコロ変わる割には、ボトルデザインと93.7プルーフの微妙な数値は変わっていません。
ソーダ割りとの相性がいいケンタッキー・ジェントルマンも同蒸留所の製品ですが、飲み口は違っています。
ドライ感を残しながらも仄かな甘さがあり溶剤臭も少なめですが、アルコールの刺激は感じます。
正直言えば捉えどころのない印象なのですが、それを個性と考えれば、スッキリと飲みやすいので気に入っていただけるでしょう。
付録

本数の関係で掲載できませんでしたが、どうしても加えたかったアイテムです。
テキサス州で造られているバーボンで、とても滑らかな口当たりとバニラ系の香りが心地よく、お気に入りのアイテムです。
ライも在庫してありますが、断然バーボンの方が私好みで、すっかり嵌ってしまった時期がありました。
付録になったのは、在庫してあるのが117プルーフ(58.5%)のバレル・ストレングスなので、飲み手を選ぶと思ったからです。
とは言え、ハイ・プルーフを感じさせない穏やかさがありますのでおすすめします。








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