
今回は【ライ・ウイスキー】を価格別に選んでみました。
ライ麦特有の香りを抑えた、比較的飲みやすい銘柄が中心になっています。
これから挑戦してみようと思われる方に最適ですので、参考にしてください。
ブレット|Bulleit

19世紀に途絶えてしまったレシピを、今世紀も間近になって、曾曾孫が復活したとされるブレット蒸留所の製品です。
何となくロマンを感じて飲み始めたバーボンが気に入ってしまい、その勢いでライも試したところ、私の好みにピッタリでした。
ライ麦の含有率が ”95%” と高いので、しっかりと主張してきます。
つまり、昨今の時流に真っ向から逆らった味わいなのです。
”今時、どうしてこんなのを造った?” と思うのですが、そんな頑固さも好きなところです。
ライ好き限定になってしまいますが、お値打ちな価格で味わえますので、是非お試しください。
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リッテンハウス|Rittenhouse

現在はヘブンヒル蒸留所で造られていますが、ペンシルヴェニア州を代表するメドレー社の製法を受け継いでいるとされています。
真偽のほどは定かでありませんが、BIBの表記からして本気度は見え隠れします。
ライとしては、拍子抜けするほど柔らかな口当たりで ”スパイシーさ” よりも ”甘さ” が広がります。
それが厚みを感じさせる要因になっているようで、同時に余韻の長さにも良い結果を与えているのでしょう。
ライ愛飲家の中では、古くから知られている銘柄なのにも納得できます。
ライ好きはもとより、はじめてライを飲まれる方にもおすすめできますので、是非お試しください。
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デビルズ・リバー|Devils River

テキサス州の自然をすべて取り込んで少量生産を続ける【デビルズリバー蒸留所】の製品です。
特徴は、何といっても ”滑らかさ” のひと言に尽きるでしょう。
石灰岩で自然にろ過されるため鉄分を含まないとされる湧き水で造られることが要因だとされています。
アメリカンの特徴とされるバニラ、オーク、蜂蜜の風味と柔らかなフルーツ感のバランスが絶妙です。
”ことさらライを主張するでもなく、かと言って存在感はしっかりと保っている”
デビルズリバーの特徴をひと言で表せば、そんな感じになるでしょう。
あまり馴染みのない銘柄ですが、おすすめできるアイテムです。
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サゼラック|Sazerac Straight Rye

私の好きなスタンダードカクテル【サゼラック】を造りたくて仕入れたアイテムです。
ニューオリンズ発祥の ”世界最古のカクテル” と称されることもある、個性的ですが癖になる味わいを持つカクテルです。
元々はサゼラック社のコニャックがベースだったとされていますが、現在はライウイスキーを使うのが主流になっています。
カクテルのベースに使われるだけあって、控えめながらライの風味はしっかりと感じられるので、そのまま飲んでも飲みごたえがあります。
”味わい深さ” と表現したくなるような飲み口ですのでお試しください。
蛇足ですが、興味があればカクテル版の【サゼラック】も試していただくと、秀逸さが判っていただけると思います。
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ハイウエスト|High West Double Rye

ユタ州にあるハイウエスト蒸留所は、今世紀になって創業された歴史の浅い蒸留所ですが、秀逸な味わいで知名度を上げています。
この製品も、ダブル・ライの名が示すように、2年熟成(ライ麦95%・大麦麦芽5%)と、16年熟成(ライ麦53%・コーン37%)の原酒をバッティングした珍しい製法で評判を得ています。
柔らかな口当たりに続く風味は、これまで経験したことのない不思議な味わいで、長く印象に残ります。
メーカーサイトでは、カクテルのベースとして推奨していますが、口当たりの柔らかさを考えれば、それも頷けます。
もちろん、ライウイスキーとしても非常に趣のある味わいを含んでいるので、単体で飲まれるのもおすすめします。
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ジェームス・E・ペッパー|James E. Pepper

今回の中では最もライウイスキー然としたアイテムです。
19世紀半ばに生産停止されたブランドでしたが、それを惜しむ愛好家により、半世紀を経て復活された銘品です。
そんな情熱の詰まったバーボンの評価は高く人気のアイテムですが、ライに関しても同様の評価を受けています。
高いライ麦の含有率(90%)からくる味わいは、ライウイスキーの王道とも言えます。
今回紹介するのは、加水されていないバレル・プルーフ(117.2プルーフ)ですので、個性を顕著に感じられる逸品です。
口に含んだ瞬間は刺激を感じますが、それに続くライ特有の香りと味わいが長く続きライ好きにとってはたまりません。
機会があれば、ライウイスキーの王道をお試しください。







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