
南北戦争で明暗を分けてしまったテネシー州とケンタッキー州。
流石にその因果を引きづっているとは思いませんが、バーボンとは一線を画し、頑としてテネシーを名乗るあたりが何とも私好みなのです。
ジャック・ダニエルに次ぐ大手蒸留所として知られるジョー・ディッケルも、独自の製法で個性あふれる製品を提供してくれるお気に入りの蒸留所です。
シングルバレル系を除けば、手にする回数はジャック・ダニエルより確実に多いです。
そんな折、珍しいボトルを見つけたので仕入れたのが、この【ハンドセレクテッドバレル】です。
コーンの比率が高いマッシュビル(コーン84%、ライ8%、モルト8%)で知られているジョージ・ディッケルですので、ワクワクしながら飲んでみました。
結果、9年熟成からくるものなのか、マスター・ディスティラーが厳選した結果なのかは計り知れませんが、綺麗との表現がピッタリするような、柔らかくてスムースな飲み口でした。
私は好きな部類に入りますが、生粋のテネシー・ファンとしては物足りなさが残るようなレベルなのも否めません。
特に、他のアイテムから飛びぬけた価格を考えた場合の費用対効果からすれば、おすすめするのは憚られてしまいます。
店頭には並べておきますが、その点をご理解いただいた上でお試しください。
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