EN MAN SOM HETER OVE|幸せなひとりぼっち

スウェーデンの映画である。

SNSがすすてきた予告から、最愛の人に先立たれ独り取り残されてしまった頑固者の物語が、我がことのように感じられ、無性に観たくなってしまったのだ。

当然のように、全編を通じて、主人公の頑固さを表す場面が多い訳だが、共感できるケースが少なくなかったところをみれば、相方に言われるまでもなく、私も筋金入りの頑固者に違いない。

似たような境遇になったとすれば。。。と考え、ちょっと切なくなってしまった。

どこでどう知ったのかは知りたくもないが、いつもながらSNS君の的確な読みには、心憎さと同時に、心のうちを見透かされているような恐ろしさを感じてしまう。

人に知られて困るような個人情報以外は、かなりの部分を晒しているとはいえ、ここまで琴線に触れる作品を薦めてくるとは、先を考えれば末恐ろしくなってくる。

閑話休題。

鑑賞後、何か物足りなさを感じたことを除けば、観た甲斐のある映画であった。

【オヤジの映画にハズレなし】

これまで鑑賞した作品を振り返ってみても、それは確かだと断言できる。

ただ、鑑賞後感じた物足りなさの原因は、主人公を含め取り巻く人たちの描かれ方にあるように思えてならなかった。

やはり、文字を映像で表現する難しさなのかも知れない。

そこで、原作の和訳本を手に入れてしまった。

それも、人生初の電子書籍である。

それだけでも、この作品を観た価値が充分にあるのだろう。

スウェーデンといえば福祉先進国と思われている。その国で、このような内容の作品が作られ、かつそれが高い評価を受けたと聞けば、またひとつ行ってみたい国が増えてしまったことは確かである。

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