2012年に誕生した、比較的新しい【ディングル蒸留所】ですが、前身は1996年に創業したクラフトビール醸造所とのことです。
究極のアイリッシュ・ウイスキーを目指すために、人の手を重視した製造方法で【量より質】を目指していると聞けば、これは飲んでみたくなるでしょう。
今回は、アイリッシュの伝統的な3回蒸留された原酒を、バーボン樽熟成(39%)シェリー樽熟成(61%)の割合でバッティングしたシングル・モルトです。
はじめは印象的な果実系の香りがしますが、口に含むと、それまでの香りではなく、バニラ系の香りが、アルコール感と共に広がります。
アルコール感は、度数(46.3%)から来ているのでしょうが、気になる程ではなく、余韻を長引かせる手助けになっています。
アルコール感が気になる方は、少し加水すると甘さが際立ってきますので、トワイスアップで飲まれるのをおすすめします。
最近の評価がうなぎ上りに高くなっている蒸留所なので、半信半疑で仕入れてみましたが、結果は充分に納得できるものでした。
一つの難点と言えば、気軽に飲める価格帯ではないところですが、上品で重厚な飲み口は、価格に見合ったものです。
今回のスタンダード・ボトルの他にも、スモール・バッチ・シリーズが数種類手に入るようですので、機会があればと目論んでいます。
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