飲み比べ|ブッシュミルズ

現存する世界最古の蒸留所と言われている【ブッシュミルズ蒸留所】

創業年に関しては、確たる資料が乏しい年代ですので定かではありませんが、1784年が創業とされています。

日本は江戸時代だったころで、天明の大飢饉の最中さなか、そのころから続いていると思うだけでロマンを感じてしまいます。

創業年を抜きにしても、アイリッシュウイスキーを代表する蒸留所であることには変わりありません。

自国産原料へのこだわりと伝統的な製法を守りつつ、通常は3種類のスピリッツ(モルト、シングルポット、グレーン)で造られるブレンデッドを、2種類(モルト、グレーン)で造り独自性を出しています。

熟成樽に関しても、シェリー、バーボン、ワインなどを使い、多彩な風味で味わい深さを演出しています。

こにように、アイリッシュ・ウイスキーを語るには外すことができない蒸留所なのです。

ブッシュミルズ|Bushmills (White Bush)

ブッシュミルズのスタンダードボトルで ”ホワイト・ブッシュ” とも呼ばれています。

バーボン樽熟成した自社製モルトとミドルトン蒸留所のグレーンを使ったブレンデッドウイスキーで、モルト比率は約50%以上と言われています。

ノンエイジながら滑らかな口当たりで、のど越しも軽やかなのは、バランスの良さからでしょう。

どんな飲み方をしても、それが崩れることはありませんが、私はソーダ割りをおすすめしています。

この価格帯で、伝統的なアイリッシュウイスキーの味わいを垣間見ることができるので、入門には最適な銘柄です。

ブラック・ブッシュ|Black Bush

シェリー樽とバーボン樽で7年熟成された原酒に、厳選したグレーンをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。

モルトの比率は80%を超えていると言われるだけあって、非常にマイルドな飲み口に仕上がっています。

特に、シェリー樽由来の個性が強く出ているので、フルーツ系の香りと厚みが感じられます。

その上、モルトの比率が高いことで、ブレンデッドとは思えないほどの余韻も楽しめます。

ほぼ同じクラスのホワイト・ブッシュとは違う味わいですので、飲み比べてみると面白いです。

他のウイスキーを飲まれている方でしたら、コチラの方が入りやすいかも知れません。

シングルモルト10年|Single Malt 10years

バーボン樽で10~13年熟成された原酒を主体にしたシングルモルトです。

ブッシュミルズのシングルモルトを代表する看板アイテムでもあるので、アイリッシュのシングルモルトを試すには最適です。

バーボン樽由来の個性が強く感じられ、全体にドライな印象を受けますが、フルーツ感やほんのりとした甘さもあります。

ノンピートの大麦麦芽を3回蒸留する伝統的な製法からくる軽いテイストは、厚みに欠けると感じられるかも知れませんが、香りと風味のバランスがいいので、飲みやすさに繋がっています。

以前から、19世紀の逸品を復活したとされるターコネルと共通するものを感じていますので、そちらから試されるのもおすすめです。

シンブルモルト12年|Single Malt 12years

バーボン樽とシェリー樽で熟成したモルトをバッティングした後、マルサラワイン樽でフィニッシュしたシングルモルトです。

10年と比較すると、ブッシュミルズの特徴でもあるフルーツ感が増し厚みが加わっていますので、ライトな飲みやすさは影を潜めています。

後熟されたマルサラワイン樽由来の甘さは仄かに感じられる程度ですが、心地よく続く余韻の助けになっています。

このあたりは熟成年の長さからきていると思われます。

10年とは違うテイストの飲み口ですが、どちらを好まれるかは飲み手次第なの試されては如何でしょう。

いずれにせよ、適度な厚みとフルーツ感を味わうには、ストレートもしくは少し加水して飲むのをおすすめします。

シェリーカスクフィニッシュ|Sherry Cask Finish

スペインのシェリー樽メーカーとのコラボレーションを記念してリリースされた限定アイテムです。

記念ボトル系は仕入れないことにしていますが、シェリー好きな方向けに加えてみました。

バーボン樽とシェリー樽で10年以上熟成したモルトをバッティングした後、上記メーカー製のオロロソシェリー樽で後熟してあります。

でも、オロロソ由来の甘さや香りは限定的で、期待をするとはぐらかされるでしょう。

それでも、高めに設定されたアルコール度数(46%)が、余韻の長さに影響しているようで、仄かな香りは続きます。

少し加水すると香りが開いたので、トワイスアップで飲むのをおすすめします。

まとめ

ブッシュミルズを初めて試されるのでしたら【ホワイトブッシュ】と【ブラックブッシュ】を飲み比べるといいでしょう。

その上で、【ホワイトブッシュ】が気に入れば【10年】、【ブラックブッシュ】でしたら【12年】へ進まれるとハズレはないと思います。

【シェリーカスクフィニッシュ】に関しては、コストパフォーマンスを考えておすすめはしませんが、興味があればお試しください。

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