アメリカン・ブレンデッド・ウイスキー|American Blended Whiskey

アメリカン・ウイスキーと聞けば、大半の方は ”バーボン” を想像されると思いますが ”ブレンデッド” も古くから作られています。

ただし、スコッチやジャパニーズのブレンデッドとは定義が大きく異なり、味わいも全く違うジャンルと言えます。

定義としては

  1. ストレート・ウイスキー(バーボンやライなど)を「20%以上」使用する
  2. 残りの80%未満は、他のウイスキーやニュートラルスピリッツをブレンドして良い

この他にもありますが、この2点が重要と思っていただいて間違いありません。

聞こえは悪いですが ”20%の濃厚なバーボンに、80%の癖のない中性スピリッツ(ウォッカなど)を混ぜたもの” とも言えます。

モルトの比率が10%のジャパニーズよりはマシとも言えますが、そもそもニートでじっくりと味わうジャンルではありません。

それに、加えられる中性スピリッツも、単なるかさ増やし用ではなく、シッカリと吟味された原材料を使い製造されると聞いています。

”禁酒法明けの原酒不足の時代に生み出された製法” との記述もあるように、歴史的な背景を色濃く感じさせる内容になっています。

それは、味わいにも表れていて、バーボンの特徴を最低限残しつつ、非常に軽やかで癖を感じさせない飲み口は、アメリカン・ブレンデッドならではのものでしょう。

特にソーダで割ると、その特徴は顕著に表れるので、ウイスキーを全く飲んだことの無い超初心者の入門として打ってつけだと思います。

私はソーダ割に無意味にレモンを入れるのは好みませんが、このジャンルに関しては必須アイテムだと認定しました。


エズラ・ブルックス|Ezra Brooks

昔から気兼ねなく飲める銘柄として愛飲してきた【エズラ・ブルックス】もブレンデッドを作っていました。

バーボンとは全く違ったキャラクターだったので、チョットお得感を味わっています。

古くから稼働している蒸留所だけあって、バーボン原酒へのこだわりを感じられてのは、長年愛飲してきたお陰でしょうか。

今回の3本の中では一番気に入ったボトルです。


シーグラムス・セブンクラウン|Seagram's 7 Crown

シーグラム・セブンクラウンは、アメリカン・ブレンデッドの代名詞的な存在のブランドです。

1934年の発売以来、アメリカのウイスキー文化を大衆の場で支え続けてきたと伝えられています。

あざやかな ”7” のロゴが目印で、アメリカではセブンクラウンを7UPで割る ”セブン・アンド・セブン” が定番中の定番として愛されていると聞きます。

知った以上は飲んでみたくなり7UPを探索中です。

とにかく気軽にガブガブ飲みたいときに最適な1本に違いありません。


マコーミック|McCormick

1856年設立の古い歴史をもつ【マコーミック蒸留所】のフラッグシップボトルです。

その歴史が示すように、アメリカン・ブレンデッドウイスキーの伝統である ”究極の軽やかさ” と ”圧倒的なコストパフォーマンス” を体現した、非常に大衆的なボトルと言えます。

冒頭でも書いたように、味わいうんぬんよりも、まずは気軽にゴクゴク飲んでみるのはいかがですか?


ここからは余談になりますので、飛ばしていただいても結構です。

紛らわしいですが、アメリカンには【ブレンド・オブ・ストレート・ウイスキー|Blend of Straight Whiskies】というジャンルもあります。

こちらは純粋に原酒のみをブレンドした贅沢なカテゴリーです。

【ウッドフォード・リザーブ】【ミクターズ】【ハイ・ウエスト】など、知られた銘柄が名を連ねています。

アメリカンを飲みなれた方でしたら銘柄を見ただけで想像できると思いますので、詳細は機会があればということにします。